東日本大震災からの復興と鎮魂を願い、東北6県を代表する夏祭りが山形市中心部に集結し、24、25の両日、第4回「東北六魂祭」が開かれた。パレードコース約1.1キロに、県内はもとより、全国から約26万人(2日間合計、主催者発表)が集まった。
東北六魂祭実行委員長の市川昭男山形市長は「全国各地より多くの観光客が足を運んでいただき光栄だ。今もって県内には避難を余儀なくされている約6千人の被災者がいる。六魂祭同様に東北が一体となって復興推進に向け頑張って行こう」とあいさつした。
今年のテーマは「起(き)」。パレードを前に行われた「秋田竿燈まつり(約160人)」では、46個の提灯がついた大若と呼ばれる竿燈(高さ12メートル、重さ50キロ)を使った演舞が披露され、自由に操る妙技に歓声が上がった。
パレードは東北復興神輿(みこし)の担ぎ手と花笠の踊り手、約500人による「山形花笠まつり」を先頭にスタート。
続いて「盛岡さんさ踊り(約150人)」「福島わらじまつり(約160人)」「仙台七夕まつり (すずめ踊り約170人)」「青森ねぶた祭(約200人)」の計約1300人の踊りによる躍動感と優雅な舞いに、沿道の観衆は酔いしれた。
2日間、東北の誇りを示す競演が続き、復興への起爆剤として「観光のもつ力」が認識された祭典となった。
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なお、東北の夏まつり(本まつり)は次の通り。
青森ねぶた祭=8月2〜7日▽盛岡さんさ踊り=8月1〜4日▽秋田竿燈まつり=8月4〜6日▽仙台七夕まつり=8月6〜8日▽花笠まつり=8月5〜7日▽福島わらじまつり=8月1〜2日