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地域観光 ■第2753号《2014年6月7日(土)発行》    
 

岐阜県、ハラールプロジェクトチーム設置へ
 岐阜県は5月28日、東南アジアのイスラム圏からの観光誘客と県産品のイスラム圏への輸出を研究する官民合同の「県ハラールプロジェクトチーム(仮称)」を設置すると発表した。今月下旬に第1回会合を開催する予定。

 同チームは本会議が県農政部長を座長とし、民間から観光(県観光連盟など)、食品(県食品産業協議会)、食肉(全農岐阜)、輸出(ジェトロ岐阜)など関係団体の関係者、県から観光や農業、商工関係の部署の課長がメンバーとなる。本会議の下に担当者をメンバーとする幹事会を設置する。

 同チームは、インバウンド対策で、イスラム圏からの観光誘客のための宿泊や飲食施設、さらに食品などのムスリム(イスラム教徒)対応に関する調査研究を進め、具体的な対応策を検討する。

 一方で、飛騨牛輸出のためのハラール(ハラル)認証取得に関する研究といった対策も併せて行う。



三重県桑名市、東京にPR事務局設置
市をPRする伊藤市長(左)と声優の小松さん。中央はイメージキャラのゆめはまちゃん

 三重県桑名市は知名度アップを狙い、東京・新橋に「東京PR事務局」を開設した。5月28日には日本橋の三重テラスで報道関係者向け説明会を開き、伊藤徳宇市長が抱負と今後の展開などについて考えを述べた。

 同市は2014年度を「ブランド元年」と位置付けており、全国的な知名度を高め、誘客につなげるには首都圏への情報発信が不可欠として事務局を置くことにした。組織改正も行い、広報広聴課を廃止し、ブランド推進課を4月1日付で新設している。

 事務局は日本地域広告会社協会内に置いた。協会は地方自治体向けに「自治体情報発信支援プロジェクト」に取り組んでおり、「第1弾が桑名市になる」と協会の寺坂秀之事務局長。協会スタッフが常駐し、メディアなどの問い合わせなどに対応する。

 伊藤市長は「桑名には全国に誇れる資源がたくさんある。これらを生かして誘客や物産販売などを促進したい」と事務局活動に期待した。

 市の名物といわれるハマグリ。一時は獲れなくなったものの「関係者の努力により漁獲量は年間200トンまで回復した」と市長。安売りはせず、ブランド品としてハマグリ料理を提供していくという。

 日本一のイルミネーションといわれるなばなの里、大型リゾート施設・ナガシマスパーランドのほか、国の重要文化財で鹿鳴館を設計した建築家、ジョサイア・コンドルによる六華苑、七里の渡など見どころも多い。また、「日本一やかましい祭り」といわれる石取祭はユネスコの無形文化遺産登録を目指している。来年5月30日には「全国山鉾サミット」も開催される。

 市出身の声優で歌手の小松未可子さん(25)はなばなの里のイルミネーションの美しさや長嶋温泉のたんぽぽラーメンのおいしさを強調し、「ぜひ足を運んで」とアピールした。

 市は、県内では伊勢神宮のある伊勢地方と肩を並べる誘客を誇っており、年間の観光客は1千万人という。



恋人の聖地に長野県阿智村

 地域活性化支援センターは5月29日、東京港区の六本木ヒルズで「プロポーズの言葉コンテスト」を開催した。全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンチックな観光地施設、地域を選定する「恋人の聖地」銘板授与式では、長野県阿智村の熊谷秀樹村長らが銘板を授与された。

 恋人の聖地は地域の活性化と少子化対策への貢献を目的に全国各地を代表する観光スポットを認定するもの。現在は46都道府県125カ所が認定されている。

 今回新たに認定された長野県阿智村は、標高1400メートルの地点から星空を眺めるナイトツアーがカップルや家族連れらに好評を博し認定に至った。

 プロポーズの言葉コンテストは、ウェブで募った2033件の応募作品の中から最優秀賞を発表した。結婚生活25年目を迎えた年上の妻が「赤い糸の契約、25年延長保証してくれるかな?」と投げ掛け、夫が「いいとも!」と答えたプロポーズが最優秀賞に輝いた。

 恋人の聖地親善大使に任命されたIMALUさんは「全国に125カ所ある恋人の聖地が広まっていき、プロポーズ目的に訪れる人が増えれば」と期待した。




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