東アジアは日本の温泉など高く評価 電通調べ |
電通は2日、18カ国・地域で実施した「ジャパンブランド調査2014」の結果を発表した。それによると、「優れている」と思う日本の物事は、東南アジア諸国連合(ASEAN)が「技術」、東アジアは「食、アニメ・漫画、温泉旅行」、欧米では「日本庭園」だった。
調査は食や観光、日本製品などジャパンブランド全般に関する海外消費者の意識と実態を把握するため、20〜59歳の中間所得層以上の男女を対象に4月にインターネット上で実施した。
日本の技術については日本文化が浸透しているシンガポール、タイ以外のASEAN諸国でランクが高い。また、食やアニメ・漫画、温泉旅行は中国や香港、韓国、台湾シンガポール、タイなどで高い評価を得た。欧米各国では全体的に点数が低いものの、日本庭園が上位にランクされる傾向にある。
関心のある日本食を聞いたところ、すしの人気が飛びぬけて高い。「認知は8割以上に上り、実際に食べた人も7割強とメジャーな料理となっている。特に台湾では約9割の人が『食べたことがある』と回答している」という。
訪日意向では、全体で約8割の人が「ある」と回答。ASEAN諸国の伸びが目立つ。 |
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東京への訪日外客数、過去最高を記録 |
東京都は5月19日、2013年訪都旅行者数等実態調査の結果を公表した。日本人旅行者は初めて5億人を突破し、外国人旅行者も前年比2割以上増えて680万人を突破し、過去最多を記録した。開業2年目だった東京スカイツリーと開園30周年の記念の年だった東京ディズニーリゾートの根強い人気に加えて、円安傾向による国内旅行シフトが数字に表れた。
調査結果によると、日本人旅行者は約5億582万7千人(前年比7.8%増)、外国人旅行者は約681万2千人(同22.5%増)だった。宿泊・日帰りを含めた総数は、5億1263万9千人(同8.0%)となった。
旅行者が都内で消費した金額(観光消費額)は、約5兆2463億1500万円(同11.9%増)に達した。特に外国人の消費額の伸びが著しく、前年比で3割以上増えて5813億7100万円(同32.1%増)にも達した。
都産業労働局観光部では、外国人旅行者について「円高の是正や東南アジア諸国の査証発給要件の緩和措置などの影響で過去最多になった」と分析。日本人旅行者については「景気回復や円安による海外旅行から国内旅行へのシフトを受け、2004年の調査開始以降過去最多になった」と説明している。 |
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