上半期の全国企業倒産、前年比10.4%減 |
帝国データバンクによると、今年上半期(1〜6月)の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は4756件で、前年同期比10.4%減少した。また負債総額は1兆638億8千万円で、同39.7%減少した。件数は5年連続(10期連続)、負債は2年連続(4期連続)で前年同期比減少。件数を業種別にみると、7業種中5業種で前年同期を下回った。
建設業が943件、同23.8%減と、2000年以降で最大の下げ幅となった。公共工事の増加や消費税率引き上げ前の駆け込み需要があり、好況が続いたことが影響したとみられる。
卸売業(720件、同12.1%減)、製造業(655件、同10.2%減)も10%以上の2ケタ減少した。
サービス業は934件で、同7.7%減。このうち「旅館、その他宿泊所」は42件で、同31.1%減少した。
前年同期から増加したのは運輸.通信業(224件、同3.7%増)、不動産業(149件、同2.1%増)の2業種。
地域別では、9地域中7地域で同減少した。このうち関東(1712件、同14.8%減)、中部(674件、同16.3%減)、北海道(152件、同15.1%減)の3地域は2ケタの大幅減となった。
増加は東北(190件、同7.3%増)のみで、四国(96件)は前年同期と同数だった。東北は宮城県と福島県を除く4県で増加した。
規模別では、負債100億円以上の大型倒産が5件で、前年同期比44.4%減と2000年以降で最少となった。負債5千万円未満の小規模倒産も2599件、同9.0%減と減少した。 |
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