日本旅行と台湾観光協会主催の「日本の観光物産博」が6月27〜29日の3日間、台湾・台北市の台北駅構内で行われ、期間中延べ11万人の来場者でにぎわった。

　日本の観光と物産を、年間200万人以上の訪日客がある台湾の市民にアピールしようというもので、昨年に続く2回目の催し。会場には行政、民間などから57団体、71ブースが出展。各地の観光素材を紹介するパンフレットを配布したほか、特設の舞台では「エイサー」「郡上踊り」など各地の伝統芸能を披露した。

　また会場近くのホテルでは台湾の旅行業者との商談会も行われた。

　イベントには日本旅行協定旅館ホテル連盟も初出展。12支部連合会ごとにブースを設け、それぞれの魅力をアピールした。日本旅行協定クーポン店会の会員と合わせて約250人が参加した。

　近畿日本ツーリスト個人旅行（KNT個人）は国内企画旅行商品メイトで、神奈川県とタイアップした新商品「いいじゃん！！神奈川」を11日から販売した。同県では日帰り旅行客の増加を受け、横浜、箱根、鎌倉といった定番以外の観光地の知名度向上を図ろうと、初めて本格的に旅行会社と連携し、県全域を網羅した34コースを商品化した。

　観光課の職員とKNT個人の社員が情報交換をしながらコースを設定。パンフレットは首都圏版と全国版の2種類が作られ、それぞれ28コースを商品化した。うち22コースは共通となっている。

　神奈川県観光プロモーション担当課によると「全国版は鎌倉などの有名地を巡るゴールデンルートを中心に設定。首都圏版は、新たな観光地を目指すエリアなど、まだあまり知られていないが、県がお薦めする魅力的な地域をコースに盛り込んだ」と語る。

　首都圏版だけのコースは、県西部の丹沢・大山・足柄エリアでのウォーキング、中央部の相模エリアでのダム巡りなどを用意した。

　「黒岩祐治知事お薦め」と銘打った日帰りコースは、横浜・横須賀下町商店街と横須賀軍港巡り、1泊2日だと県庁内の見学や川崎工場夜景鑑賞、カップヌードルミュージアムを巡るツアーなどが販売された。

　JR西日本は19日、博多駅〜新大阪駅で山陽新幹線500系こだま号「プラレールカー」の運転を開始した。500系こだま号の車両1号車をタカラトミーの鉄道玩具「プラレール」の世界を表現した空間に改造したもので、小さな子どもや家族客で楽しめる車両として導入。JR西日本とタカラトミー、パナソニックの3社による異業種コラボにより実現した。

　プラレールカーには縦横1800×1800ミリのプラレールの大型ジオラマを展示し、プラレールで子どもたちが遊ぶことができるプレイゾーンを設置した。プラレールは、パナソニックの乾電池「エボルタ」を使用して動かしている。

　他にも、子ども用の運転台や記念撮影スポットも用意。絵本や子ども用の制服も無料で貸し出している。

　また、隣接する2号車には、多目的室や大型荷物置場など家族旅行に便利な設備も整備した。

　プラレールカーの車両側面にはプラレールをデザインしたラッピングも施した。

　プラレールカーは、来年3月までの毎日、博多駅—新大阪駅を1日1往復運転する（一部運転しない日がある）。

　1号車は自由席で、プラレールカーを利用するのに特別な予約やきっぷは不要となっている（通常の運賃はかかる）。