JATA、学生100人規模のインターンシップ実施 |
日本旅行業協会(JATA)は8月18日から、旅行会社や旅行関連企業などと合同で大学生を対象としたインターンシップを実施する。受け入れ企業は36社、参加学生は18校103人に上っている。100人規模の合同インターンシップの開催は初めて。
プログラムは8月28日までの9日間。東京都内で専門家によるビジネスマナー研修など集合導入教育のほか、旅行会社に加え、観光局、保険会社、ツアーオペレーター、添乗員派遣会社など業態の異なる2社で各3日間の就業体験を行う。
昨年、集合導入教育と、業態、規模の異なる2社での職場体験を組み合わせた独自の合同インターンシップをトライアルとして実施。受け入れ企業は15社で、9大学から13人が参加した。
今年は、より多くの学生が参加しやすいように各大学に早期に告知し、幅広く旅行業界を理解してもらうために、旅行会社以外の旅行関連企業にもインターンシップの受け入れを呼び掛け、規模と内容を充実させて実施することにした。 |
|
ジャルパック、誕生50周年記念特別企画商品を発表 |
|
森本氏(左)と二宮社長 |
ジャルパックは7月28日、東京都千代田区の帝国ホテルで、誕生50周年記念特別企画商品の発表記者会見を開いた。特別ゲストとして経済アナリストの森本卓郎氏が登壇、“イチオシ商品”の発表などを行った。二宮秀生社長は下期国内は約101万人の送客を目指すと発表した。
特別企画商品のテーマは、「一生に一度は体験したい」「限定を味わう」「テーマを楽しむ」「旬を楽しむ」で、中国の旧正月を祝う行事「春節祭」を起源とする長崎ランタンフェスティバルを訪れるツアーや、乗馬とヘリコプターでオホーツク海や知床連山の流氷を遊覧するツアーなどを発表した。ファミリー層向けには、東京ディズニーランドホテル内のビューティーサロンで子どもがプリンセス姿にドレスアップする商品なども用意した。
森本氏は国内の下期特別企画商品の中から、与那国島と南大東島を巡るコースを推薦した。「波打ち際でぼーっとしているのが人生最高の贅沢」と語り、シュノーケリングで熱帯魚を集める方法など沖縄の海の楽しみ方を披露した。
また森本氏は「これからの旅行は時間の流れを楽しむものに変わっていくだろう」と述べ、旅行業の今後の発展にエールを送った。
二宮社長は上期の特別企画商品に見込みの200人を上回る300人を超える予約があったと報告。下期も同程度の集客を見込む。
2014年上期見込みも発表。国内商品は人数ベースで前年比8%増の105万4千人。全方面がプラスで、2ケタ増は東北、北陸、中部10%増、九州、奄美群島、屋久島、種子島14%増、沖縄13%増。国内上期好調の要因は、IIT運賃申し込み期限を10日前から7日前に変更したことが大きく影響し、当月予約が伸びているとした。
下期の取り扱い目標は前年比5%増の100万8千人と発表した。
|
|
JR四国が観光列車「伊予灘ものがたり」の出発式 |
|
出発式の様子 |
JR四国は7月26日、JR松山駅で観光列車「伊予灘ものがたり」の出発式を行った。車窓と食事を楽しめる本格的な観光列車で、車内はクラシックな褐色の木肌に、洋風のソファー、和風建築の障子をイメージした窓のデザインを組み合わせるなど、和と洋を調和させた懐古調のデザインとなっている。
1号車「茜の章」は、外観が茜色で、和座椅子の畳席を設けるなど、より「和」のテイストが感じられる車両。2号車「黄金(こがね)の章」は、外観を黄金色とし、車内にはバースタイルのダイニングカウンターを設置するなどモダンスタイルを採用した。
1、2号車ともに展望シートが配置され、車窓を楽しめるようにしている。地元素材の活用として、1号車の洗面所には砥部焼の洗面鉢を設置。また、伊予灘の絶景を望む海向き展望シートには愛媛県産のひのきを使用したテーブルを設置している。
車内での食事は、沿線のレストランなどと提携して、地元素材などを使い、事前予約制で提供。アテンダントが乗車し、観光案内や車内販売なども行っている。
出発式では、泉雅文JR四国社長、野志克仁・松山市長や澤山健一・四国運輸局長らがテープカットに臨んだ。野志市長から泉社長に「松山市観光俳句ポスト」の贈呈も行われた。
伊予灘ものがたりの乗車には、全車指定席で普通列車用グリーン券が必要。JR予讃線の松山駅—伊予大洲駅、または松山駅—八幡浜駅間を土日休日を中心にそれぞれ1日1往復運転する。貸切運転も行われる予定。 |
|
主要旅行業50社5月実績 |
|
観光庁が7月23日に発表した5月の主要旅行業50社の旅行取り扱い状況(速報)は、総取扱額5249億5703万円で前年同月比3.4%増。
内訳は国内旅行が4.2%増の3442億7271万円、海外旅行が1.2%増の1710億2073万円、外国人旅行が15.9%増の96億6359万円だった。ゴールデンウイークの日並びの影響で、国内旅行と台湾や東南アジアといった近場の海外旅行が比較的好調だった。反政府デモの影響でタイへの旅行が不調。中国、韓国も引き続き低調だった。
取り扱いの合計が前年同月を超えたのは50社中38社。国内旅行は取り扱い47社中33社、海外旅行は49社中29社、外国人旅行は33社中19社が前年同月よりプラスだった。
募集型企画旅行の総取扱額は、前年同月比2.9%増の1302億539万円。内訳は国内旅行が5.9%増の755億9970万円、海外旅行が1.0%減の541億8320万円、外国人旅行が20.8%増の4億2249万円だった。
募集型企画旅行の取扱人数は、前年同月比1.0%増の301万7624人。内訳は国内旅行が1.7%増の274万1365人、海外旅行が8.6%減の25万169人、外国人旅行が49.9%増の2万6090人。
楽天は、楽天トラベルを2014年4月に吸収合併した。 |
|