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地域観光 ■第2762号《2014年8月9日(土)発行》    
 

9月からの和歌山DC、大阪でPR
仁坂知事(中央左)、川井JR西日本和歌山支社長(同右)が発表会でPR

 和歌山デスティネーションキャンペーン(わかやまDC)の発表会が4日、JR大阪駅の大阪ステーションシティ(大阪市北区梅田)の「時空の広場」で開かれた。DCの開催期間は9月14日〜12月13日。テーマは「和(なごみ)」で、キャッチフレーズは「和み、和らぐ(なごみ、やわらぐ)。和歌山からはじまる旅」。県内各地でさまざまな企画やイベントを展開して誘客を拡大する。将来にわたって「持続可能な観光地」づくりも推進する。

 発表会では、仁坂吉伸・和歌山県知事、川井正・JR西日本和歌山支社長がキャンペーンの内容を説明した。キャンペーンの特別企画としては、(1)1万人のウォーク&トレッキング(2)和みわかやま・まるごとスタンプラリー(3)第19回全国万葉フォーラムin和歌の浦(4)全国世界遺産観光地サミット(5)秘宝などの特別公開、国指定名勝などの特別ライトアップ(6)高野山金剛峯寺参拝巡り(7)特別列車「ハローキティ和歌山号」、団体臨時列車(旅行商品)の運行予定(トワイライトエクスプレス車両)(8)ハローキティ和歌山スタンプラリー—などが開催される。

 各地域が主催するイベントや新たな観光素材、おもてなしの充実、2次交通アクセスの向上などの取り組みも紹介された。JRと宿がセットになったお得な旅行プランや、割引切符も販売される。

 発表会ではステージイベントとして、高野山真言宗総本山金剛峯寺僧侶による「声明ライブ」が行われた。発表会終了後には、キャンペーンガイドブックを通行人に配布した。



群馬・草津温泉で温泉感謝祭
温泉女神の降臨。幻想的な光景に観光客も見入っていた

 群前県草津町の夏を彩る「草津温泉感謝祭」(主催・草津町、草津温泉観光協会)が1、2の両日、温泉のシンボル「湯畑」周辺で行われた。2日夕にはホテル一井で関係市町村のトップやJR東日本、旅行業者らを招いた懇親会が開かれ、親交を深めた。

 感謝祭は土用の丑の日、丑の刻(午前2時頃)に入浴すると1年中無病息災であるという言い伝えにより、温泉の恵みに感謝する意味で始まった「丑湯祭」が起源。今回で69回目となる。

 1日夕、第69代「温泉女神」の黒岩千尋さん(22)が降臨、巫女とともに「源泉お汲み合わせの儀」や「分湯の儀」を行った。翌日、町内の各浴場に献湯。全ての儀式を終えた女神や巫女らが昇天する「女神昇天」では、暗闇の中、荘厳な雰囲気に見物客からため息とともに、大きな拍手が起こった。

 懇親会には招待者を含め約100人が出席。主催者を代表して中澤敬・草津温泉観光協会会長、黒岩信忠町長が歓迎のあいさつをした。

 昨年に続き出席した大澤正明知事は、「草津温泉は(観光経済新聞社主催の)『にっぽんの温泉100選』で11年連続1位となっており、日本を代表する温泉地だ。県の観光振興にも寄与している」と述べた。

 懇親会には黒岩雅夫・JR東日本高崎支社長、小笠原春一・登別市長、坂巻伸昭・トップツアー社長らも顔を見せた。



近畿運輸局など、産業観光テーマにネットワーク交流会

 第1回産業観光ネットワーク交流会が7月29日、大阪市北区のグランフロント大阪ナレッジキャピタルタワーのカンファレンスルームで開催された=写真。近畿経済産業局と近畿運輸局の共催。

 須田寛・JR東海相談役が「訪日外国人に向けた産業観光の促進」をテーマに基調講演。愛知万博を契機に本格化した名古屋の産業観光の事例を説明。産業観光によるインバウンド拡大への可能性とともに、技術漏えいなどの課題も指摘した。

 産業観光への取り組みでは、「日に新た館」と「白鶴酒造資料館」の担当者がプレゼンテーションを行った。

 観光施策について近畿運輸局の中村広樹・企画観光部長が説明。産業観光による地域活性化について経済産業省の濱邊哲也・地域新産業戦略室長が紹介した。日本貿易振興会(ジェトロ)東京本部の松平義史・主幹も、ジェトロの観光関連企業誘致やクールジャパンの取り組みを解説した。




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