協和エクシオ、観光・防災情報のアプリ開発 |
情報通信インフラ事業大手の協和エクシオ(東京都渋谷区)は8日、栃木県日光市から、観光情報と防災情報を一体で提供できるスマートフォン(スマホ)など携帯情報端末向けアプリの開発業務を受注したと発表した。同社によると「観光」と「防災」を同時に提供できるアプリは国内初。観光客向け情報提供は10月からを予定している。
同社が開発した観光防災総合アプリ「EXTravel(エクストラベル)」は、通常時は観光客に観光スポット検索やお勧めルートの紹介といった観光情報を提供。
大地震などの災害発生時には、強制的に防災情報画面に切り替わり、観光客の現在地に合わせた予想震度などを表示したり最寄りの避難所への誘導を行ったりする。
同市向け商品では、訪日外国人客が多い日光観光に対応するため、日本語だけではなく多言語でも表示する。
通常時はこの他、クーポンの発行、フェイスブックやツイッターといったSNSやAR(拡張現実)との連動なども行うことができる。
同社では初年度、同市を含めて10件程度の受注を目指しているという。 |
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書評「山書積ん読」 |
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山岳書をテーマにしたエッセー集。旅行作家、温泉研究家として知られる著者は、山岳書の“蒐(収)集家”でもある。その資料的価値や多様さに魅了され、古書店、書店を巡り、約60年間に蒐集した山岳書は約1万2千点に上るという。
「山の本なら何でも集める」。発行年の新旧を問わず、ジャンルについても紀行文、探検記、ガイドブック、技術書、同人誌、会報など多種多様。山岳書に関するエピソードを通じて文化や自然、旅、宿、本、そして人などへの思いをつづる。
著者は1933年の生まれだが、“山ガール”などの言葉を生んだ最近の登山ブームにかかわる書籍も取り上げている。映画化されて話題となった漫画『岳』は、第1巻を読むと、すぐに書店に駆け付けて第2巻以降をまとめ買い。山岳書の範囲に含めるべきかと戸惑いつつも、流行中のボルダリングの技術書などにも手を伸ばしている。
山岳書をテーマにしたエッセーはこれが3冊目。
2千円(税別)。問い合わせ先は、現代旅行研究所TEL03(3362)9752。
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