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地域観光 ■第2765号《2014年9月6日(土)発行》    
 

北九州市、13年の観光客数2565万人、過去最多に
 北九州市は8月21日、2013年分の観光動態調査を公表した。昨年市内を訪れた観光客数は2565万4千人に達し、統計を取り始めてから過去最高を記録したことが明らかになった。観光消費額1千億5千万円も過去最高だった。

 市観光・コンベンション課によると、過去最高の要因は、昨年、市制施行50周年を迎えて、多くの関連の行事・イベントが開催されたことによる。

 一方、今年の観光客数の見込みについて同課では、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が放映されているにもかかわらず、夏の大雨が影響し、前年に比べて10%前後の大幅減になるとの悲観的な見通しを立てている。

 観光客は宿泊客、日帰り客とも、過去最高だった。観光客数は、小倉都心地区やスペースワールドなどがある八幡東田地区、門司港地区などが多かった。



全国カルデラサミット、山形で開催

 火山の爆発でできたカルデラ(火山の火口周辺にできた窪地地形)を自然遺産として生かした観光振興を考える全国カルデラサミットが8月30日、山形県大蔵村、肘折温泉の肘折いでゆ館で開かれた=写真。主催は肘折温泉郷振興(木村裕吉社長)。カルデラの活用策を考えようと、県内外から関係者ら約70人が参加した。

 ティー・ゲートニューツーリズム事業部の大谷晴信部長(近畿日本ツーリスト地域誘客事業部課長)が、カルデラなどの地形を生かした観光振興の取り組みをテーマに基調講演した。大谷氏は「新しい観光の概念として平和産業、地域産業、経験産業としての観光(交流)」の三つの例を挙げ、「人を生かした着地型観光商品の開発」の重要性を強調した。

 湯沢市ジオパーク(秋田県)、磐梯山ジオパーク(福島県)、隠岐世界ジオパーク(島根県)の代表者らによるパネルディスカッションも開催。自然遺産を有機的に結びつけて教育、ツーリズムに利用しながら地域の持続的な観光振興に生かす方向性などで意見交換した。



愛知県と名古屋市、武将のふるさとをアピール
あいち戦国姫隊と村上さん(右から2番目)

 愛知県と名古屋市は2年前から連携して行ってきた旅行会社向けの観光PRを拡大し、消費者向けのプロモーション活動をスタートさせた。同県は信長、秀吉、家康を始め、多くの戦国武将を輩出していることから「武将のふるさと愛知」として、武将観光を観光施策の柱の一つとして推進。4日には東京タワーで名古屋おもてなし武将隊やあいち戦国姫隊によるイベントを行った。

 11月30日には名古屋市の大高緑地で、日本全国の武将隊を集めて「あいち合戦ワールド」を開催する。武将隊のライブや演舞、火縄銃の実演のほか、タレントのスギちゃんや歴史作家の安部龍太郎氏、名古屋おもてなし武将隊の徳川家康氏によるスペシャルトークイベントなどを行う。また大村秀章知事、河村たかし名古屋市長のあいさつも予定されている。

 8月27日にイベントのPRに東京都台東区の観光経済新聞社を訪れたあいち戦国姫隊は「愛知は戦国時代の人が歩いた跡地を実際に歩いて歴史を感じられる場所」「愛知は神社仏閣が日本一多い場所。紅葉の季節は古刹、名刹と紅葉を楽しんでほしい」と愛知観光の魅力をアピールした。

 愛知県観光コンベンション課の村上千英さんは「武将隊や姫隊にも力を入れており、『武将観光』を楽しんでもらえるイベント、あいち合戦ワールドを初めて開催する。また、武将観光に留まらず、県内各地の観光情報の発信を強化していく」と今後の展開について説明した。




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