和歌山県観光連盟は3日、首都圏を対象に誘客活動を集中的に展開する「いよいよ和歌山に行ってみようキャンペーン」を開始した。期間は12月13日まで。世界遺産登録10周年の熊野古道、来年に開創1200年を迎える高野山など和歌山の観光の魅力にちなんだ各種イベントを東京各地で行う。14日からは和歌山デスティネーションキャンペーン(わかやまDC)も始まり、相乗効果により集客の拡大につなげていく。
東京都内に点在する和歌山県ゆかりのスポットを巡ってもらうスタンプラリーを今月4日から12月13日まで開催。県のアンテナショップ「わかやま紀州館」、高野山東京別院、新宿十二社熊野神社などを訪ねてスタンプを集めた参加者に和歌山旅行、和歌山の特産品の買い物券などをプレゼントする。
高尾山登山口では、熊野古道などを登山客にアピールするイベントを13、14日に実施。熊野古道の巡礼をイメージさせる平安衣装をまとったPR隊が参加する。
11月6〜11日には東京ミッドタウンで、サントリー美術館で開かれる「高野山の名宝展」(10月11日〜12月7日)に連動した高野山を中心とした観光PRイベントを実施する。
キャンペーン初日の3日には、東京都内のホテルでオープニングイベントを開催。仁坂吉伸知事や和歌山県の観光関係者が、旅行会社の担当者らに誘客拡大への協力を呼びかけた。ゲストとして和歌山県出身の俳優、和歌山県ふるさと大使の小西博之さん、わかやまパンダ大使の岡本玲さんも駆け付けた。
あいさつで仁坂知事は「和歌山は古くから熊野詣でのお客さまを大切にし、心からのおもてなしをしてきたが、これにさらに磨きをかけている。キャンペーンを機にぜひ和歌山にお越しいただきたい」と述べた。
乾杯の発声を務めた県観光連盟の沼田久博副会長(紀州・白浜温泉むさし)も、替え歌を交えながら和歌山観光をPRした。
一方のわかやまDCは、「和み、和らぐ。和歌山からはじまる旅。」をキャッチコピーに12月13日まで開催。各種プロモーションやイベントを展開し、全国からの集客拡大を目指す。