4〜6月、宿泊客の10人に1人が外国人 観光庁統計 |
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観光庁が9月24日に発表した宿泊旅行統計調査の4〜6月分の結果(暫定値)、延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合が、2007年度の調査開始以降で過去最高の10.6%に達した。延べ宿泊者の10人に1人が外国人になった。
延べ宿泊者数は前年同期比1.8%増の1億1039万3千人泊だった。うち外国人は同32.1%増の1171万5千人泊を占める。外国人の割合が10%を超えたのは初めて。
外国人の宿泊者が多い上位10都道府県の延べ宿泊者全体に占める外国人の割合は、東京都が26.7%、大阪府が24.6%、京都府が20.7%、千葉県が15.6%、北海道が9.6%、沖縄県が12.7%、愛知県が10.7%、神奈川県が9.1%、福岡県が8.2%、山梨県が15.5%となる。 |
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はとバス、ムスリムツアーを本格運行へ |
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東京ジャーミイの金曜礼拝の様子。ツアー参加者は礼拝に加わることができる |
はとバスは3日から、イスラム教徒(ムスリム)を対象にした「ムスリムフレンドリーツアー」を始める。本格運行に先駆けて9月26日、関係者を招待して試乗会を行った。
同社にはこれまで、「ツアー中に礼拝できないか」「安心して食事がしたい」などの要望が寄せられていたため、日本ムスリム協会の助言を基に今回初めてイスラム教徒を対象にしたツアーを造成した。3日〜12月29日の月、金曜日に催行する。月曜は夕方に礼拝、金曜は昼食後に礼拝を設定し、皇居や浅草、渋谷などを回る日帰りコースとなっている。
試乗会には、同協会のイスラム教徒や行政・観光協会関係者、報道関係者ら30人が参加。金曜コースを短縮した形で実施した。
昼食は、3カ国でハラル(ハラール)認証を受けている本格的な中東料理店、東京・六本木の「アラジン」を利用。「サウジアラビア出身者など、厳格にハラルを守る人も多く利用している」(同社広報)店のため、全てのイスラム教徒が安心して食事できる。
次に向かったのは、東京・代々木上原の日本最大級の礼拝所「東京ジャーミイ」。試乗会当日は金曜礼拝の日だったため、礼拝堂の外にまであふれるほど多くのイスラム教徒が集まり、熱心に祈りをささげていた。
その後、外国人に大人気の渋谷駅前スクランブル交差点を見学。交差点を見下ろす渋谷エクセルホテル東急25階のレストランを訪れた一行は、歓声をあげながら盛んに交差点や都心の街並みを撮影していた。
同社では、今回の試乗会参加者の意見を今後のツアー実施の参考にしていく。今回のツアーでは期間中、400人の集客目標を設定している。 |
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