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観光行政 ■第2769号《2014年10月4日(土)発行》    
 

初のツーリズムEXPOジャパン、来場者数は目標超え
新しい旅行情報を求めて多くの人が会場に足を運んだ

 日本観光振興協会(日観振)が主催する国内旅行博「旅フェア日本」と日本旅行業協会(JATA)が主催する海外旅行博「JATA旅博」を統合した、世界最大級 旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2014」が、両団体の主催により9月25日から28日まで東京ビッグサイトで初開催された。オールジャパンでの取り組みが功を奏し、晴天にも恵まれ、目標とする15万人に達する15万7600人の来場客でにぎわった。

 国土交通省観光庁、日本政府観光局(JNTO)が主催するインバウンド商談会「VISIT JAPAN トラベルマート2014」とMICE商談会「VISIT JAPAN MICEマート2014」も、ツーリズムEXPOジャパンに合わせて9月24日から30日まで東京ビッグサイトで開催。この1週間を「ジャパン・トラベル・ウィーク」として観光需要を盛り上げた。

 25日に東京・上野の東京国立博物館で開かれた共同記者会見では各主催者のトップが登場し、イベント概要などを語った。ジャパン・トラベル・ウィークについて久保成人・観光庁長官は「観光立国ニッポンを世界に向けて強力に発信していく。ITBベルリン、ロンドンWTMと並ぶ世界最大規模の国際観光イベントを目指している」と意気込みを示した。

 日本政府観光局の松山良一理事長は「インバウンド、アウトバウンド、国内旅行、MICEの四つを集めた。オールジャパンで旅行を盛り上げようという機運の一つだ」と指摘。「伸びる世界の観光需要の中でグローバル競争にわが日本が勝ち抜く。オールジャパン体制で世界の観光市場に打って出ていく礎となる」と述べたのは日本観光振興協会の山口範雄会長。JATAの田川博己会長は「オールジャパンで産業間の連携を進めながら世界最大級の旅の祭典へ規模も内容も進化をさせたい」と、それぞれが「オールジャパンの取り組みであること」を強調した。

 この日の夜には東京国立博物館で、来日した各国観光大臣、駐日大使や、国内の出展者を招待し、前夜祭「JAPAN NIGHT」を実施。「和のおもてなし」をテーマに書画のパフォーマンスや鏡開きオリンピック賛歌斉唱などを行い、約1600人の参加者を楽しませた。

 26日は開会式と国際観光フォーラム、業界向け展示会、27、28日は一般向け展示会が行われた。全国47都道府県と151カ国・地域から1129企業・団体が出展。「新しい旅が始まる。」をキャッチフレーズに繰り広げられた。

 来年は9月24〜27日に東京ビッグサイトで開催する予定。


外務省、ベトナムなど3カ国のビザ発給要件を緩和
 外務省は9月30日、インドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国を対象とした査証(ビザ)発給要件を同日付で緩和したと発表した。訪日外国人年間2千万人の政府目標を達成するための対応の一環。

 内容は、一回の滞在が30日以内で、日本への渡航歴がある▽先進7カ国(G7)への渡航歴が複数回ある▽十分な経済力がある—などの条件を満たせば、緩和の対象になる。有効期間も最長5年に延長する。



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