東武鉄道傘下の旅行会社、トップツアーと東武トラベルは9月24日、合併することを発表した。合併は来年4月1日付で、存続会社はトップツアーとなる。新会社名は「東武トップツアーズ」、本社は東京都墨田区押上1丁目1番2号(東京スカイツリーイーストタワー)に置く。
合併目的について、両社と東武鉄道は「法人営業を基盤とした団体旅行の強化、アジアマーケットなどを見据えたインバウンド営業の拡充、間接業務の効率化など、さらなるシナジー効果を求める」と説明している。
両社の合併に伴い、トップツアー協定旅館ホテル連盟と東武トラベル協定旅館連盟、トップツアー・トップ会と東武トラベル契約運輸機関連盟・契約観光施設連盟も統合することになるが、統合の方法やスケジュールは未定。
トップツアー旅ホ連と東武旅連は6日、トップ会と東武の2契約連盟は7日、それぞれ常務理事会を開催し、両社から合併について説明を受ける予定。その後、今月中に新組織の「設立準備委員会」を立ち上げる。
トップツアー旅ホ連の野田譲二・本部会長(指宿フェニックスホテル会長)は「いつかは合併するとは思っていたが、予想よりはちょっと早かった感じ。東武鉄道が(事業の)重複を解消するため決断したのだろう。トップツアーも鉄道系だったので東武トラベルとはDNAが似ており、新会社はうまくいくと思う」と感想を述べるとともに、「トップツアー旅ホ連の活動は12月までしっかりやっていく。その後の新組織の件については、設立準備委員会でしっかり議論していく」と話している。
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両社の社長を務める坂巻伸昭氏は次のようなコメントを発表した(一部抜粋)。
「(合併で)両社のシナジー効果が確実に発揮され、より強固な経営基盤となるものと確信しております。新会社は、全国一社体制による営業体制を維持しつつ、全社員一丸となってきめ細かいサービス提供に努めさせていただく所存でございますので、これまでどおりのお取引、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」