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地域観光 ■第2770号《2014年10月11日(土)発行》    
 

広島でフリーWi—Fi利用の実態調査始まる
 広島市とNTT西日本、NTTBPは1日、市内中心部で無料公衆無線LAN(フリーWi—Fi)を使った実証実験を開始した。全国初の試みとして、フリーWi—Fi利用実態を把握し、ビックデータの解析を行う。外国人旅行者の満足度向上、集客・周遊促進に生かす。

 広島市では2013年8月から、外国人旅行者でも簡単に使える「Hiroshima Free Wi—Fiプロジェクト」を行ってきた。今回は新たにNTT西日本、NTTBPと提携することにより、サービスの提供場所の拡大と旅行者のWi—Fiの利用実態を把握し、動線の解析などを行う。

 同サービスは、英語、中国語簡体字・繁体字、韓国語、日本語で利用できる。公共施設などでは1回のログイン時間は30分で、1日何度でも利用可能。飲食店などは1回15分で1日4回ログインできる。1度利用登録すると2週間以内であれば、接続する際の再登録は不要。観光施設、飲食店などの観光情報の提供サービスも行う。



第1回全国あんこうサミットに8千人来場
披露されたアンコウのつるし切り

 全国のアンコウを一堂に集めたイベント「第1回全国あんこうサミット」が5日、漁師料理の「あんこうどぶ汁」発祥地、茨城県北茨城市の漁業歴史資料館「よう・そろー」で開かれ、県内外の10市町村の旅館・ホテルや漁協、道の駅などの観光関連団体などが参加した。会場には約8千人が来場した。

 開催地の同県北部では、東日本大震災による原発事故による風評被害に負けず、復興が進んでいることをアピールするとともに、全国各地のアンコウ料理の紹介を通じて各地の地域おこしにつなげようと、市と市観光協会などが主催して初めてサミットを開いた。

 参加したのは県内では同市のほか、日立市と大洗町、県外は青森県風間浦村、山形県鶴岡市、宮城県石巻市、同県加美町、福島県いわき市、神奈川県小田原市、山口県下関市から来た各団体。

 地元からは漁協や水産加工業者、民宿組合のほか、五浦観光ホテルなど旅館・ホテル4軒が参加し、伝統のアンコウ鍋を振る舞った。

 市など主催者は、来年も同サミットを開催する意向だ。



島根県、修学旅行に助成金を適用
 島根県観光連盟は9月25日、東京・永田町の都道府県会館で、旅行会社や学校関係者らを対象に教育旅行素材説明会を行った。2016年4月から適用する修学旅行の助成金制度や県内各地の教育旅行素材などを紹介。同連盟は下見から本番まで県内の行程は全て同行するとし「安心安全の島根県」をアピールした。

 主催者を代表してあいさつした同連盟の門脇弘政専務理事は「島根県には古代、中世、近世と幅広く学習できる歴史、文化がある。交通の便は飛行機のほか山陽と三つの高速道路で結ばれており、広島とセットにした教育旅行ができる」と誘致を促した。

 同連盟の教育旅行誘致コーディネーターの早川正樹氏は教育旅行を対象にした助成金制度について説明。県内で1泊以上宿泊し、同連盟が発行する「教育旅行素材集」に掲載している体験メニュー、またはその他の指定する体験メニューを一つ以上実施するのが条件。助成額はバス1台につき3万円、県内で2泊以上の場合は追加で1人あたり千円を助成する。松江市、出雲市、浜田市、美郷町ではスポーツ合宿、文化合宿についても助成金制度を行っている。早川氏は「観光連盟はワンストップサービスを提供している。体験メニューの予約、安全対策の資料の手配などすべて行うので利用してほしい」と述べた。

 地域別のプレゼンテーションでは、開館7年目を迎えた、県立古代出雲歴史博物館やアジアで初の世界産業遺産である石見銀山、山陰随一の品ぞろえを誇る島根県立美術館などの各施設や地域などがさまざま提案を行い、参加者らは熱心に耳を傾けていた。




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