帝国データバンクによると、今年度上半期(2014年4〜9月)のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は39件で、前年同期(2013年4〜9月)から13件減少(25.0%減)した。また負債総額は253億5200万円で、同4300万円増(0.2%増)と、ほぼ横ばいだった。東日本大震災(2011年3月)直後に倒産件数が急増、2011年度は年間129件と高水準で推移したが、以降は件数、負債総額とも漸減傾向が続いている。
上半期の倒産は2011年度に73件。翌2012年度は52件に減少し、2013年度も52件と増減がなかったが、今年度は39件と大きく減少した。
下半期も2011年度から56件、50件、43件と減少が続いている。
上半期の負債総額は2011年度の549億7100万円から、翌2012年度は380億8300万円と30.7%減少。2013年度も253億900万円と、前年同期から33.5%減少した。今年度は前年同期比0.2%増とわずかに増加したものの、前年とほぼ同水準にとどまった。
下半期も同様に、2012年度は前年同期比11.6%減、2013年度は同52.0%減と減少が続いている。
9月単独の倒産は4件で、前年同月比1件減、前月比6件減。負債総額は21億8300万円で、前年同月比61.3%減、前月比22.9%減。
件数は7月(3件)に次いで今年度2番目に低い数字。負債総額も4月(19億3500万円)に次ぐ低い数字となった。
同社によると、2014年度上半期の全国企業倒産は4750件で、前年同期比10.7%減少。負債総額は9144億7200万円で、同47.9%減少した。件数は5年連続の前年同期比減少。負債総額は2013年度下半期に続き、2期連続で1兆円の大台を下回った