青森県・函館DCへ向け、推進委員会が発足 |
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DC推進委員会の設立総会 |
青森県全域と北海道道南地域への誘客を拡大するデスティネーションキャンペーン(DC)の開催に向け、推進組織としてDC推進委員会が10日に発足した。名称を「青森県・函館DC」に正式決定。開催期間は2016年7月1日〜9月30日。JR6社が協力。来年度末の北海道新幹線の開業を契機に、「津軽海峡でつながる物語」をテーマにした旅の魅力を提案する。
DC推進委員会は10日、青森市の青森国際ホテルで設立総会を開き、発足した。青森県観光連盟に加盟する251会員、道南の函館市や北斗市など11市町、その他22団体で構成。
会長に若井敬一郎・青森県商工会議所連合会会長、顧問に三村申吾・青森県知事と大黒裕明・青森県観光連盟理事長が就任した。事務局は青森県観光連盟に置く。
DC推進委員会は、観光プログラムの開発やイベントの企画に着手し、受け入れ態勢の整備を促進する。12月ごろにはキャッチフレーズを決定。全国の旅行会社を招いた全国宣伝販売促進会議を来年7月15日に青森市内で開き、視察旅行の実施と合わせて旅行商品の造成を促し、青森県・函館DCをPRする。
青森県では、10年12月の青森新幹線の全線開業後、東日本大震災をはさみ、11年4〜7月に青森DCを開催。東北の観光復興を後押ししたが、震災の影響を大きく受けただけに、16年7月からの青森県・函館DCにかける期待は大きい。
設立総会には、三村知事、大黒理事長、若井会長をはじめ、青森県、道南の観光関係者が出席。官民一体でDCを成功させようと、旅館の女将などでつくる青森県旅館ホテル生活衛生同業組合の女性部、観光振興を学びながら応援する「青森県高校生おもてなし隊」の県立青森西高校の生徒、地域活性化に取り組む青森、道南の女性グループ「津軽海峡マグロ女子会」も参加した。
青森県・函館DCで集中的に誘客するとともに、DCを契機とした観光資源の活用、2次交通の整備などの仕組みづくりを重視。DC終了後の継続的な誘客につなげ、地域経済の活性化に結び付けていく。
北海道新幹線では、北海道北斗市に「新函館北斗駅」、青森県今別町に「奥津軽いまべつ駅」が開業する予定。
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安芸高田市と日旅、戦国武将ツアーを共同企画 |
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広島市の広島城二の丸を拠点に観光PRに取り組む「安芸ひろしま武将隊」と毛利元就の故郷を訪れるバスツアーがこのほど発売された。毛利家ゆかりの地である広島県安芸高田市と日本旅行が共同で企画。甲冑姿に着替えて、武将隊とともに安芸高田の町歩きや神楽鑑賞を楽しむことができる。
安芸ひろしま武将隊は広島城の魅力を全国に伝えるため昨年7月に結成された。毛利家一族に扮した9人がロックを歌い、激しい演舞のパフォーマンスなどを披露し、四国や福岡、中部地方、遠くは関東からもファンが訪れるほど人気を博している。7月には実在した毛利元就の忍び衆2人、10月には元就の孫の輝元も加わり、県内外のイベントに出演している。
今夏には自主企画イベント「安芸ひろしま夏の陣」を成功させ、来年3月末には2度目の自主企画イベント「安芸ひろしま春の陣」の開催も決まっている。
このほど販売が開始されたツアーは、JR広島駅発。安芸高田少年自然の家「輝ら里」で甲冑に着替え、約1時間町を散策する。安芸高田歴史民俗博物館で毛利家や安芸高田市について学習したのち、神楽門前湯治村で食事や入浴、神楽鑑賞を楽しむ。
ツアーは12月13、20日と来年3月7、14日に開催。料金は大人8800円、中学生8500円、小学生8300円となっている。
17日にツアーのPRのため東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪れた安芸ひろしま武将隊の“毛利元就”は「広島はオーストラリアなどを中心に海外の旅行者も多い。海外の人にも世界遺産である宮島、原爆ドームと併せて広島城にも訪れてもらえるようにアピールしていきたい」と今後の活動の目標を語った。
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大町温泉郷、50周年のロゴマーク決定 |
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来年11月の50周年を祝うロゴマーク |
長野県大町市の大町温泉郷は来年11月に50周年を迎えるのを記念し、ロゴマークを公募していたが、このほど愛知県春日井市在住の男性(74)の作品を採用したと発表した。
大町温泉郷50周年記念事業実行委員会によると、16点の応募があり、最優秀賞は「大自然とカタクリの花、笑顔で50周年を祝うイメージで作った」という男性の作品を選んだ。男性には副賞として賞金2万円と市内宿泊券(ペア)を贈る。
50周年に向けて、「破砕ロックプロジェクト」や「おいしいプロジェクト」などを企画。
「破砕ロック」は昭和30年代、黒四ダム建設当時の作業員らが焼酎と白ブドウ酒を混ぜて飲んでいたもので、現在、大町市内24店舗で提供している。大町温泉郷では来年4月から「乾杯酒“破砕ロック”付きプラン」として宿泊客に提案していく。 |
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