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インバウンド ■第2776号《2014年11月22日(土)発行》    
 

国交相と中国旅游局長が会談、観光交流強化で一致
 太田昭宏国土交通相は16日、中国・上海を訪問し、中国国家旅游局の李金早局長と会談した。観光交流の強化への協力を進めることで意見が一致。日中韓の観光大臣会合も早期に開催を目指すことを確認した。

 日中間の観光交流の強化では、(1)観光当局の事務レベルによる連絡協力体制を構築し、まずは2015〜16年の取り組みを具体化する(2)日本人の訪中観光の回復に向け、中国当局が日本で行う交流イベントへの協力や訪中旅行商品キャンペーンなど、日本側も官民一体となって中国側の取り組みに協力する—。

 日中韓観光大臣会合については、日中間の外交関係の悪化などを背景に、11年5月の第6回会合以来開かれていない。第7回会合は12年11月に福島県いわき市で開かれる予定だったが、実現しなかった。

 太田国交相は中国滞在中、上海で開かれていた中国国際旅游交易会(CITM、14〜16日)も視察した。



外務省、中国人ビザの発給要件緩和へ
 外務省は8日、中国に対する査証(ビザ)の発給要件を緩和すると発表した。対象は個人観光の数次ビザ。運用の開始時期や詳細は検討中。

 観光振興や震災復興を目的に、最初の訪日時に沖縄県または東北3県(岩手県、宮城県、福島県)のいずれかに1泊以上する個人観光客に数次ビザを発給しているが、過去3年以内に訪日歴がある人については、経済力の要件を緩和する。

 さらに個人観光では、沖縄県、東北3県への宿泊を条件としない数次ビザを新たに導入。ただ、「相当の高所得者」に限る方針。

 このほか商用目的の人や文化人、知識人などの数次ビザの要件を一部緩和する。



京都市、外客向けサイト刷新
京都観光公式サイトの英語ページ

 京都市は12日、外国人旅行者向けの京都観光公式サイト「Kyoto Official Travel Guide」(www.kyoto.travel)を全面刷新した。従来は8言語対応だったが、5言語を追加し、13言語対応とした。

 従来は英語、中国語繁体字、中国語簡体字、ハングル、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語に対応。新たに追加したのはマレー語、トルコ語、アラビア語、タイ語、ロシア語。

 トップページと宿泊予約ページに、世界最大の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」へのリンクを設置。京都市の公式サイトの情報に加えて、旅行者の実体験などにもとづくクチコミ情報を参照できるようにした。

 また、同公式サイト上に観光関連の民間事業者のサイトへのリンクも掲載。情報を集約することで、京都観光のポータルサイト化を目指した。

 マルチデバイスへの対応も強化した。「4割を超える訪日客が事前に旅行情報をスマートフォンやタブレット端末で集めている」(同市)ことから、さまざまな端末に対応する表示方法(レスポンシブデザイン)を採用。現在京都市が民間事業者と連携して、地下鉄の駅やバス停など市内656カ所に設置しているKYOTO-WiFiを経由することにより、旅行前だけでなく、旅行中も公式サイトを使って自由に京都市内を散策できるようにした。



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