高校の海外修学旅行、前年からやや減少 全修協調べ |
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全国修学旅行研究協会(全修協、岩鍚正司理事長)はこのほど、全国の公私立高等学校の2013年度海外修学旅行の実施状況を調査し、結果を公表した。同年度に海外への修学旅行を行った高校は810校で、前年度から17校減少(2.1%減)。参加生徒数は13万4007人で、同169人減少(0.1%減)した。実施率も公立、私立とも低下。旅行方面は韓国、中国が減少、台湾、東南アジアが増加している。
海外修学旅行の実施校を公立、私立別に見ると、公立が340校で、前年度比7校減少(2.0%減)。私立が470校で、同10校減少(2.1%減)。
旅行件数は全体で1044件。前年度比17件減少(1.6%減)した。このうち公立は361件で、同12件減少(3.2%減)。私立は683件で、同5件減少(0.7%減)。
参加生徒数は公立が5万3252件で、同1298人増加(2.5%増)。私立が8万755人で、同1467人減少(1.8%減)した。
海外修学旅行の実施率は、公立が9.3%、私立が35.2%。前年度からそれぞれ0.1ポイント、1.2ポイント低下した。
旅行方面の構成比は、東南アジア26.7%、北アメリカ24.1%、ヨーロッパ14.0%、オセアニア12.1%、台湾11.9%、韓国9.6%、中国1.3%など。
前年度との比較では、台湾が2.8ポイント、ヨーロッパが1.9ポイント、東南アジアが1.1ポイント、北アメリカが0.8ポイントそれぞれ増加。韓国が5.2ポイント、中国が0.8ポイント、オセアニアが0.6ポイントそれぞれ減少した。
訪問生徒数が多い国・地域は、シンガポール(2万968人)、台湾(2万734人)、マレーシア(2万139人)、グアム(1万5257人)、オーストラリア(1万4778人)、韓国(1万2637人)など。
海外修学旅行を行った高校を都道府県別で見ると、22都府県で前年度比増加、20道府県で同減少した。7の地域別では、中部、近畿、九州で増加、北海道、東北、関東、中国四国で減少した。
このほか同年度に海外研修(学校が主催する語学研修、ホームステイ、実習、姉妹校交流などの修学旅行外旅行)を行った全国公私立高等学校は1083校。旅行件数は1562件で、参加生徒数は3万7452人だった。
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JATA、CITMに訪中団派遣 |
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日中観光交流パーティーの様子 |
日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)は11月13〜16日、中国・上海で開催されたCITM(中国国際旅遊交易会)に観光庁と連携して訪中団を派遣した。CITMの主要行事に参加し、15日にはJATA主催の日中観光交流パーティーを開いた。
中国代表団が「ツーリズムEXPOジャパン」会期中の9月26日にJATA三役を表敬訪問。日本人観光客の復活への期待と、CITMへの参加の歓迎を表明したことから、それにこたえる形で今回の訪中となった。
訪中団は田川会長を団長に、菊間潤吾副会長、丸尾和明副会長らJATA役員、海外旅行推進委員、訪日旅行推進委員、中連協役員など38人。
日中観光交流パーティーは中国から93人を招待し、上海のホテルで開催。主催者あいさつで田川会長は「CITMを見て、新しい中国をアピールする意欲を感じた。私たちのツーリズムEXPOジャパンのテーマも『新しい旅が始まる』だった。まさに『新しい中国』『新しい日本』のコンテンツをどう作り、見せていくかが、日本から中国、中国から日本、双方ともに必要だ」と強調した。
来賓の中国側からは上海市旅遊行業協会の朱承蓉常務副会長が「10年前の中国は日本人観光客でにぎわっていたが、今は不調。復活に期待している」と語った。
観光庁の久保成人長官は「太田国土交通大臣と中国国家旅遊局の迁前局長が6月に会談し、日中の観光交流を再開する道筋はつけられた。相互交流の強化に向けて頑張りたい」と意欲を示した。
中国側の参加者からは今後も継続的に情報交換の場を設置することを期待する声が多かった。 |
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ビッグホリデー、創業50周年の集いを開催 |
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あいさつする岩崎社長 |
ビッグホリデー(東京都文京区、岩崎安利社長)は11月19日、東京都港区の東京プリンスホテルで「創業50周年感謝の集い」を開いた。会場を埋め尽くす約千人が出席するなど、岩崎社長の人脈の広さを見せつけた。
集いはグループ社員が総出演したビデオ上映で始まった。岩崎社長も出演し、モーニング娘。の「LOVEマシーン」にあわせにこやかに踊りを披露、会場の雰囲気を和ませた。
岩崎社長はあいさつで50年の歩みを振り返るとともに、「皆さまの支持により何とか(幾多の困難を)切り抜けることができ、この日を迎えられた。ここ(会場)には『ビッグホリデーは俺が育てた』という身内みたいな人がいっぱいいる。そうした人たちに恥じないよう、これからも社員一同頑張っていく」と決意を披露した。
伊東信一郎ANAホールディングス社長、原口宰JR東日本常務、加賀見俊夫オリエンタルランド会長が来賓出席し、あいさつ。
伊東社長は「1977年にANAの販売代理店になって以来の付き合いであり、岩崎さんは私の盟友、戦友でもある。ビッグホリデーのファンがいる限り、成長、発展は間違いない」と太鼓判を押した。また、原口常務は「98年にJRグループの委託販売会社となり、びゅうの商品を育ててくれた。販路拡大はビッグホリデーのおかげだ」と感謝の言葉を述べた。
加賀美会長は「岩崎さんの決断力、行動力、人柄に惚れた。当社の付き合いのある旅行会社のなかでもトップグループに入る会社であり、たくさんのゲストを送っていただいている。50年は通過点に過ぎない」と述べ、今後に期待した。
集い後半には歌手の堀内孝雄さんが登場し、歌で場を盛り上げた。
▽ビッグホリデー 1964年北日本ツーリスト・ビューローとして設立。69年ブルーバス社と販売提携し、東京ブルー観光に社名変更。85年現社名に。資本金8千万円。従業員142人(4月現在、契約社員・アルバイト除く)、グループ従業員280人(同)。2013年度取扱額619億円、グループ取扱額804億円。 |
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主要旅行業50社9月実績 |
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観光庁が11月21日に発表した9月の主要旅行業50社の取り扱い状況(速報)は、総取扱額が5704億5108万円で前年同月比3.2%増だった。
内訳は国内旅行が2.0%増の3486億5845万円、海外旅行が4.1%増の2129億8763万円、外国人旅行が38.4%増の88億500万円だった。
旅行会社からの聞き取りでは、国内旅行は前年同月比では増加したが、台風などの相次ぐ天候不順により、直前の申し込みが伸び悩んだ。海外旅行も増加したが、8月から引き続き台風などのフライトへの影響に対する懸念から、申し込みが伸び悩んだ。
取り扱いの合計が前年同月を超えたのは50社中37社。国内旅行は取り扱い47社中29社、海外旅行は49社中30社、外国人旅行は31社中18社だった。
募集型企画旅行の総取扱額は、前年同月比0.5%増の1556億4758万円。内訳は国内旅行が0.6%増の841億3530万円、海外旅行が0.3%増の711億1551万円、外国人旅行が37.9%増の3億9678万円。
募集型企画旅行の総取扱人数は、前年同月比2.6%減の334万4134人、国内旅行は2.3%減の296万8099人、海外旅行は7.8%減の35万1614人、外国人旅行は66.1%増の2万4421人だった。
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