エイチ・アイ・エス(HIS)グループのテーマパーク、ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)は11月28日、2014年9月期の単独決算発表をHIS本社(東京都新宿区)とハウステンボスの2会場を中継して行った。この中で澤田秀雄社長(HIS会長)は、来年7月にローコストのスマートホテルを開業し、3年後を目途に海外展開する方針を説明した。
新ホテルは、東大や大手ゼネコンの鹿島などと共同で進めている「スマートホテルプロジェクト」として、第一期棟72室を開業する。
コンテナ型で建築費を削減。接客などにロボットを導入することで人件費も抑える。太陽光発電などの活用で光熱費も減らす。ロボットは、フロントに3台、コンシェルジュ用1〜2台、掃除用数台、荷物運搬用1台の導入を予定している。
6カ月の検証期間を経た上で、グループのテーマパーク、ラグナシア(愛知県蒲郡市)にも建設する。
HTBでのエネルギー供給のため、引き続き太陽光発電所を建設・運営するとともに、大分県別府市内で地熱発電所の建設も計画している。
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決算発表によると、営業利益、経常利益ともに前期比約1.5倍増の73億円、83億円で過去最高を記録した。入場者数は279万4千人だった。HTBは来期、新イベント、施設展開などを推進し、入場者数321万人、営業利益100億円超などの目標を掲げている。