11月の全国企業倒産は671件、16カ月連続で減少 |
帝国データバンクによると、2014年11月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は671件、負債総額は1100億2300万円だった。件数は16カ月連続の前年同月比減で、2014年の最少を記録。負債は2000年以降で最少となった。
件数は前年同月比18.2%減。前月比でも15.5%減少した。2014年の最少を記録したほか、2006年9月(667件)以来の低水準となった。
負債総額は前年同月比17.6%減、前月比17.8%減。6カ月連続で前年同月を下回り、2014年3月(1119億6千万円)も下回る2000年以降の最少となった。
件数を業種別にみると7業種中6業種で前年同月比減少。5業種で2ケタの大幅減となった。
このうち建設業は同19.0%減の141件。26カ月連続で前年同月比減少した。
卸売業は同34.2%減の96件。製造業は同32.8%減の80件。ともに30%を超す劇的な減少となった。大手メーカーの業績回復や輸出環境改善もあり、機械器具卸、金属製品製造などで減少が目立った。
サービス業は同8.6%増の164件と、唯一前年同月を上回った。
地域別では、9地域中6地域で前年同月を下回った。
このうち関東は同26.3%減の230件。近畿は同18.8%減の177件。建設業や卸売業を中心に、4カ月連続で前年同月を下回った。
北海道(同25.0%減、18件)、北陸(同14.8%減、23件)、中部(同17.4%減、100件)を含めた5地域で2ケタの大幅減となった。
東北は同22.6%増の38件と、最も大きい増加率となった。
増加はほかに中国(同3.3%増、31件)。四国は前年同月と同数(11件)だった。
規模別では、負債5千万円未満の倒産が376件で、構成比が56.0%と、25カ月連続で過半数を占めた。一方、負債10億円以上の倒産は20件と、低水準が続いている。
観光関係の主な倒産は、ホテル経営の釧路キャッスルホテル(北海道、民事再生法、負債9億6千万円)、旅館経営の岡崎屋旅館(山形県、破産、負債6億6700万円)、ホテル経営の清山(栃木県、破産、負債6億5千万円)。 |
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