7~9月期の延べ宿泊者数は前年並みに 観光庁調べ |
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観光庁は12月19日、宿泊旅行統計調査の2014年7〜9月期の結果を発表した。延べ宿泊者数は前年同期比0.3%減の約1億3555万人泊。都道府県別では24道府県でマイナスになった。外国人は約3割増だったが、全体の9割超を占める日本人が約2%減だった。日本人は前期(14年4〜6月期)から2期連続で前年同期の実績を下回った。
日本人の延べ宿泊者数は前年同期比2.2%減の約1億2401万人泊。消費増税の影響があったとみられる4〜6月期の0.9%減より下げ幅が拡大した。一方で、外国人の延べ宿泊者数は同25.7%増の約1154万人泊となり、13年4〜6月期から7期連続で25%超の伸び。延べ宿泊者数全体に占める割合は8.5%だった。
延べ宿泊者数全体を都道府県別みると、宿泊者数の多い上位5位の状況は、東京都が2.4%増の1421万人泊、北海道が2.7%減の1039万人泊、大阪府が10.6%増の699万人泊、静岡県が4.1%増の632万人泊、沖縄県が0.2%減の621万人泊だった。
47都道府県のうち約半数が前年同期の実績を下回った。下げ幅が2桁に上ったのは、埼玉県の11.6%減(延べ宿泊者数101万人泊)、富山県の15.1%減(同105万人泊)、三重県の17.8%減(同242万人泊)、鳥取県の24.5%減(同80万人泊)、長崎県の12.4%減(同187万人泊)だった。
東北の太平洋沿岸は、岩手県が3.0%増の168万人泊、宮城県が5.3%増の308万人泊とプラスだったが、福島県は9.1%減の312万人泊とマイナスだった。
外国人の延べ宿泊者数は、37都道府県で前年同期の実績を上回った。宿泊者数の多い上位5位の状況は、東京都が32.1%増の340万人泊、大阪府が22.9%増の146万人泊、北海道が12.6%増の118万人泊、京都府が34.2%増の97万人泊、千葉県が16.8%増の71万人泊だった。
国・地域別の延べ宿泊者数は、中国が59.4%増の235万人泊(外国人全体に占める割合22.6%)、台湾が8.3%増の196万人泊(同18.9%)、韓国が11.3%増の109万人泊(同10.5%)、香港が8.1%増の81万人泊(同7.8%)、米国が8.2%増の76万人泊(同7.3%)、タイが19.4%増の31万人泊(同3.0%)など。
客室稼働率は全国平均62%
宿泊旅行統計調査によると、7〜9月期の宿泊施設の客室稼働率は、全国平均で61.8%となり、前年同期に比べて1.7ポイント増だった。
宿泊施設のタイプ別では、旅館が前年同期比1.9ポイント増の40.4%、リゾートホテルが同1.1ポイント増の62.4%、ビジネスホテルが同3.0ポイント増の75.7%、シティホテルが同増減なしの79.1%、会社.団体の宿泊所が4.3ポイント減の34.3%だった。
ビジネスホテル、シティホテルの客室稼働率は7〜9月期として、2007年度の調査開始以来の最高値を記録した。
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