11月の訪日外客は39%増、9カ月連続で100万人超 |
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2014年の訪日外国人旅行者数が12月22日に1300万人を超えた。13年に記録した1036万4千人を大幅に上回った。速報とは別に、日本政府観光局(JNTO)が推計値として毎月発表している14年11月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比39.1%増の116万9千人で過去最高になった。14年3月以降、9カ月連続で100万人を突破した。
訪日旅行の主要18市場のうち、英国、ロシアを除く16市場が11月として過去最高を記録。アジアの市場を中心に、紅葉観賞のツアーなどが好調だった。
韓国は39.8%増の23万9千人となり、14年2月以来9カ月ぶりに旅行者数の構成比で最大の市場になった。中国は103.6%増の20万7500人と倍増。香港は35.9%増の8万5200人になった。
台湾は32.9%増の23万6500人。増加の一方でJNTOは「特に関西では、紅葉のピークやユニバーサル.スタジオ.ジャパンの人気が相まって、宿泊施設の手配が困難な状況も見られた」と指摘した。
東南アジアでは、紅葉ツアーの売れ行きやLCC(格安航空会社)の予約が好調だったタイが32.9%増の6万8千人。シンガポールも33.5%増の2万6700人。
ただ、マレーシアは5.9%増の2万7700人、インドネシアは3.5%増の1万1400人となり、伸び率はともに1桁にとどまった。マレーシアは学校休暇期間の移動などが影響。インドネシアは景気後退やルピア安の進行がマイナス要因だった。
豪州は38.0%増の2万2200人と大幅な伸びを示した。JNTOでは、12月以降のスキー旅行者の増加を期待しており、長野県北部で発生した地震の訪日旅行への影響はほとんど見られないとしている。
このほか米国が12.2%増の7万3200人、英国が22.7%増の1万8500人、カナダが25.6%増の1万6200人などだった。 |
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