リョケン、鬼怒川で「旅館大学セミナー」開催 |
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小騠会長の講義に熱心に耳を傾ける参加者 |
全国の温泉、観光地の経営ノウハウに定評があるリョケン(静岡県熱海市)は12月17、18の両日、栃木県・鬼怒川温泉のきぬ川スパ・ホテル三日月で通算154回目の「旅館大学セミナー」を開いた。三日月グループ会長の小騠芳男氏が「ホテル三日月グループの満足度追求の歩み」と題して講演を行った。リョケンからは2015年の経営指針「パフォーマンス倍加戦略」が発表された。
全国の旅館・ホテル経営者、幹部社員ら約200人が参加した。
小騠会長は冒頭、旅館大学セミナーについて「50年前から出席している。客目線で旅館を見ることができ、大変勉強になった。視野を広げて勉強してほしい」と参加者らを激励した。
続けて小騠会長は、成長戦略と商品設備の考え方や集客への取り組み、人材確保と社員教育、手厚い福利厚生などについて語り、参加者らは熱心に耳を傾けていた。
経営方針については「他とはひと味違うことをしなければいけない。小さい施設なら小さいなりに特徴を付けていけば、リピーターは来る。お客さんが喜ぶことを発明しなくてはいけない」と強調。
若手社員の人材育成についてはグループの「姉妹制度」を紹介した。同制度は入社2、3年目の先輩社員が新入社員を自分の妹分として指導することで、新入社員、先輩社員ともに成長することを狙いとする。また他のチームに負けないよう競争意識が働き相乗効果が得られるという。
最後に小騠会長は「旅館大学で学ぶことでレベルを上げ、厚い信頼を得られる仕事に自分で育てていかなくてはいけない。一緒になって力を合わせて業界を盛り上げなければいけない」と締めくくった。
また、日光市の斎藤文夫市長が駆けつけあいさつし、日光の観光の現状などについて説明を行った。
2日目は、リョケンの役員らが2015年の旅館の経営指針「パフォーマンス倍加戦略」を発表。リョケンの佐野洋一社長の基調講演などが行われた。
次回の旅館大学セミナーは、7月に石川県・山代温泉のゆのくに天祥で開催する予定。
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