三菱電機エンジニアリング「電子冷蔵庫」 |
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客室に設置した電子冷蔵庫「グランペルチェ」 |
2月下旬から4月中旬まで、約20品種・120本の桜が咲き誇るホテル椿山荘東京(東京都文京区)の庭園。これからの3月中旬〜4月中旬にかけては、十月桜、染井吉野、八重紅枝垂などが次々と見ごろを迎える。
その同館では、「上質なくつろぎと、我が家のような心地よさを」をテーマに、3カ年計画で全260室をリニューアルする。その第一段として昨年11月、9、10階の66室が「プライムルーム」としてリニューアルオープンした。
2020年の東京五輪開催を見据え、外国人旅客の利用拡大を見込んだ。例えば、和を感じることができるように洛中洛外図をイメージしたアートワークや有田焼のナイトランプなどを配置した。また、ミニバーエリアの拡充やベッドタイプの変更に加え、客室冷蔵庫を一新した。この冷蔵庫は、三菱電機エンジニアリングの電子冷蔵庫「グランペルチェ」。同館では、41リットルタイプを採用した。
グランペルチェは、冷却にコンプレッサーを使用しないペルチェ方式を採用し、冷却性能と静音性に優れる。41リットルタイプは、ホテルのインテリアを考慮したハイグレードデザインが特徴。安眠など快適性が求められるラグジュアリーホテルに最適という。
「日本らしさが感じられるデザインがいい」と管理グループ課長の伊藤理恵さん。容量、静音性、価格なども考慮し採用を決めた。冷蔵庫によくある、「冷えない」「庫内が小さく商品が入らない」といったことが、三菱製にしてからは「そういった問題がない」と評価する。
この件についての問い合わせ先は、三菱電機エンジニアリングTEL03(3288)1783。
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ミサワホーム「リニューアル工事」 |
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宿泊客はロビーに居ながら外の景色を楽しむことができる |
創業から100年を超える山中温泉(石川県加賀市)の老舗旅館、こおろぎ楼。都会の喧騒を離れ、美しい自然に囲まれてゆったりとくつろげる“みやこわすれの宿”として人気を集めている。
100年以上の伝統に加え、新たな魅力を創造するため、2011年に旅館・ホテルのリニューアル工事を多く手掛けているミサワホーム(東京都新宿区)の関連会社、北陸ミサワホームに施工を依頼した。
客室2部屋をつなげ、和室とベッドルームが同時に備わるゆとりある「和」の空間を演出。大浴場も全面改装した。工期はわずか5日半だった。
昨年も2カ月かけて、渓谷美を間近に感じる貸切露天風呂を新設するとともに、旅館の顔でもあるロビーも一新。床や壁も鮮やかに仕上げ、デッキ部分も改装して宿泊客がロビーにいながら美しい景色を観賞できるような造りに仕上げた。寺井雅彦専務が旅館の調度品として自分の目で確かめ、仕入れた北欧の家具を生かすため、ベースライトは埋め込みで、スウェーデン製の照明を採用、落ち着いたロビーの雰囲気を演出している。
寺井専務は「自分のイメージで『天井の色はこんな感じ』『ここには無垢材を使ってほしい』『サッシは視界に入らないように』などと、ミサワの担当者に細かく伝えた。打ち合わせの内容は全て実現し満足だ」と語る。さらに「予算的にかなり無理を言ったが、範囲内でいろいろ提案をしていただいた。結果的に費用もほぼ予定通りだった」と納得の結果に満足している。
この件についての問い合わせ先は、ミサワホーム旅館ホテルリニューアル担当TEL0120(398)330。
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