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地域観光 ■第2789号《2015年3月14日(土)発行》    
 

諏訪観光協会の女性有志、諏訪の味を弁当に
弁当を手にする「すわ姫会」のメンバーら

 長野県の諏訪観光協会に加盟する事業者などの女性有志21人でつくる「すわ姫会」(白鳥和美会長・RAKO華乃井ホテル女将)はこのほど、地元自慢の食材を盛り込んだ「女将おすすめ諏訪の味 十二単 すわ姫弁当」を開発した。数量限定で注文に応じて販売を開始。諏訪の観光活性化につながる名物弁当にしたいと意気込んでいる。

 すわ姫の会のメンバーが、メニューづくりや味付け、盛り付けなどを1年がかりで考えた。試食会などを経て、弁当・料理の製造販売会社と連携して商品化した。

 すわ姫弁当は、諏訪湖の湖上花火大会にちなんで花火のように盛り付けられた野沢菜ごはんに、ワカサギのマリネ、かりんの天寄せ、馬肉のしぐれ煮、凍み豆腐の煮もの、豚の酒粕漬焼きなどのおかずが付く。

 白鳥会長は「食材や味はもちろん、フタを開けた時に笑顔になるような盛り付けにもこだわった。諏訪の弁当と言えば、これというように売り込んでいきたい」と話している。

 価格は1300円(税込)。注文は5個から。

 問い合わせは、峠の釜めし本舗おぎのや諏訪店TEL0266(53)1111。



北海道余市、「マッサン」で人気上昇
観光客でにぎわうニッカウヰスキー余市蒸留所

 ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「マッサン」の舞台である北海道余市町が観光客でにぎわっている。

 政孝氏が1934年にスコットランドの蒸留所をモデルに建てたのが、今のニッカウヰスキー北海道工場余市蒸留所。

 ドラマのキャストが発表された昨年3月から、工場を訪れる観光客が急増し、昨年1年間で前年比68%増の約47万人になった。

 ドラマの舞台が余市に移った今年1月からは、冬季にもかかわらず、休日には3千人を超え、平日でも約千人の観光客が訪れている。

 余市蒸留所は、西欧風のアーチ門をくぐると、広大な敷地に赤い屋根と石壁造りの約10棟の建物、20数棟の大きな貯蔵庫が立ち並ぶ。工場設立時の木造の事務所や政孝氏や妻のリタさんが暮らした住居なども残っている。

 余市蒸留所では、原料の大麦からモルトをつくって発酵させ、それを石炭直火方式の伝統的な製法で蒸留、樽詰めにして貯蔵庫に寝かせる作業が行われている。

 観光客は、ドラマのストーリーと重ね合わせながら製造工程などを学び、ウイスキーの試飲、売店での買い物、レストランでの食事などを楽しんでいる。

 余市町では、「マッサン」ブームを生かした観光客の誘致拡大に取り組んできた。JR余市駅前に情報館を設置したほか、地場産品の販売や飲食店のオリジナル料理の提供などを推進してきた。

 町内では「リタロード」と名付けられたメーンストリート沿いにスコットランド風の建物を整備する事業も進められている。

 余市町商工観光課では「『マッサン』ゆかりのスポットのほかにも、日本人初の宇宙飛行士の記念博物館や縄文期の遺跡など、見どころがいっぱいある。食べ物もおいしい」とPRしている。



奈良市観光協会、嘱託職員の募集開始
 奈良市観光協会はこのほど、嘱託職員の募集を始めた。外国人を含む観光客への対応強化や着地型観光コンテンツなどの充実を図るのが目的。嘱託期間後には正職員への登用も視野に入れており、直近の観光事業だけでなく長期的な視点での観光振興に取り組む人材を広く求めている。応募締め切りは31日。

 募集するのは、観光案内所の統括責任者1人、観光振興に関わる事業の企画立案などを担当する同協会事務局職員1人の計2人。観光案内所責任者の具体的な業務は、同協会が奈良市から受託運営する観光案内所の統括業務のほか、職員の観光案内スキルの向上、顧客満足度の向上にかかわる業務、観光協会管理職としての管理業務など。事務局職員の業務は、英語による観光情報の発信やホームページ(HP)の情報管理、奈良市内における着地型商品企画、奈良市内の伝統的行事、社寺関連行事の支援担当など。

 応募資格は、奈良の観光を活性化できる熱意と実務感覚を持つことで、観光関係での職務経験年数などは問わない。さらに案内所の責任者については、案内所を統括できる労務管理経験、外国語での日常会話程度以上の会話能力など6項目、事務局職員については英語による交渉能力やHPなどでの情報発信スキル、着地型旅行商品造成への意欲など6項目のうち複数項目に該当することを応募要件としている。

 雇用期間は6月1日から来年の3月31日だが、勤務成績により、同協会の正職員として採用するための試験を実施し、合格の場合には正職員として採用する。正職員への登用試験は、「嘱託期間中にレポートなどを課す予定」と同協会。

 書類による第1次選考の後、筆記試験、グループ面接からなる第2次選考を4月12日に奈良市内で実施。さらに4月26日に同市内で最終選考となる個人面接を行う予定。

 募集要項、応募書類は、奈良市観光協会HPの「新着情報・職員募集」(http://narashikanko.or.jp/whatsnew/oubo.html)からダウンロード、もしくは同協会事務局で直接受け取れる。

 奈良市は外国人観光客が増加しているものの、京都、大阪に宿泊して奈良を訪れる観光客が日本人、外国人ともに多い状況が続いている。同協会では、滞在につながるような着地型の観光コンテンツの開発や外国人向けの夜間の観光案内サービスの充実などを地域と連携しながら進めていく方針で、新たに採用する人材にはその一翼を担ってほしい考えだ。「奈良の観光を盛り上げようという熱意があり、地域に飛び込んでいける積極的な方に来てほしい」と同観光協会の鷲見哲男専務理事は話す。

 問い合わせは同協会事務局TEL0742(27)8866まで。




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