タップ、宿泊施設対象の無料セミナーを開催 |
|
セミナーの様子 |
旅館・ホテル向け専門システム会社のタップ(清水吉輝社長)は20日、宿泊施設対象の無料セミナー「さらなる高みを目指す相原流ホテル経営術 今からできる収益の最大化手法を伝授」を東京都中央区の日本IBM本社セミナールームで開いた。前オリエンタルホテル東京ベイ総支配人で、トゥルー・マネジメント社長の相原米夫氏が講演した。
清水社長は同社システムの最新動向をプレゼン。オータパブリケイションズの村上実専務は「ホテル業界最新事情」と題して業界秘話などを紹介した。
相原氏はオリエンタルホテル東京ベイで実施した数々の生々しい改革の実例を披露。ホテルの総支配人とは、ホテルの全体を見ながら、どのような状況においても利益を出す、または仮に損失があったとしても、それを最小減にすることが使命だ、と述べた。その上で「総支配人の中には、着任早々に食材を見直させ、給料の高いスタッフを左遷するなど、ホテルの内情や状況、ホテル周辺を取り巻く環境や状況を見ないうちに、さまざまなアクションをとる人もいるが、私は絶対に反対だ。しっかりと全てを確認した上で、『本当に無駄なのか、利益になるか』を見極めるべきだ」と強調した。
総支配人の役割については「スタッフは舞踏家。総支配人は舞踏家がいかに気持ちよく踊れるかを考えて、各セクションのバランスに配慮しながら、ステージ、環境、衣装を準備し、彼らの潜在力を最大限に引き出すことで、素晴らしい舞台を作り上げる必要がある。そうすることで初めて、観衆であるお客さまの満足を得ることができる」と表現した。
清水社長は、同社システムによる「ネット販売残数コントロールの自動化」などを提案。「PMS(ホテルの基幹システム)上の客室販売管理とネットの客室販売管理がバラバラのため、残室数の変動があると手作業でネットの販売を修正登録しているケースがあるが、この無駄な作業は自動化できる。PMSに集約される残数変動状況に応じて、ネット販売数を自動的に制御できる。同様にネット販売料金コントロールをPMSに集約し、料金変動を自動的に制御することも可能だ」などと説明した。 |
|