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地域観光 ■第2792号《2015年4月4日(土)発行》    
 

人気ゲームで観光活性化、キャラクターなど活用
「戦国BASARA」に登場する武田信玄
©CAPCOM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 地方自治体などが観光の活性化に向け、人気ゲームのキャラクターなどを活用する事例が増えている。ゲームの開発会社と提携し、イベントなどを工夫。ゲームファンの集客など新規顧客の開拓が期待されている。

 ゲーム開発会社のカプコン(大阪市)は3月26日、甲府市と人気ゲーム「戦国BASARA」の武田信玄を中心としたキャラクター活用で地域活性化や観光振興を図る目的で「地域活性化に関する包括協定」を締結した。同社などによると、ゲーム会社と自治体との包括協定は全国初。

 2019年に開府500年を迎える同市から、戦国BASARAのキャラクターを使用した各種施策を展開したいとの申し入れを受けて提携が実現した。

 協定に盛り込まれた取り組み内容は、開府500年事業推進▽国内外に対する観光振興▽観光情報発信▽その他市政の推進、地域活性化—となっている。

 第1弾として、市が市観光協会、NTT東日本と進めているWi—Fi(公衆無線LAN)を活用した観光振興計画「こうふSAMURAI Wi—Fiプロジェクト」での武田家関連施設を巡るスタンプラリーに登場する予定。

 自治体による戦国BASARAのキャラクター使用例としては、宮城県知事選での伊達政宗の例などがある。



姫路城がグランドオープン、開門前に1200人の行列
グランドオープンした姫路城

 5年半に及ぶ「平成の大修理」(大天守保存修理)が完了した国宝で世界文化遺産の姫路城(兵庫県姫路市)が3月27日にグランドオープンした。前日の午前10時から並ぶ人が出るなど、開門前には約1200人の行列ができた。

 大天守保存修理完了に合わせ、天守内の展示物が取り除かれ、見学スペースが広がった。姫路城の建造物としての特徴をより詳しく見学できるようになった。

 スマートフォンやタブレット端末で「姫路城大発見アプリ」をダウンロードすると、AR技術やCGを活用した展示も見られる。

 外国人観光客の増加を踏まえ、城内や好古園、家老屋敷跡公園に無料の公衆無線LAN環境を整備。城内の表示も統一し、「説明サイン」は日本語と英語、「案内サイン」などには日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語を併記した。

 姫路城管理事務所内の見学資料室では、世界遺産に関する展示を充実。スマートフォンなどが無くても、AR技術やCGを活用した展示が見られるモニターを設置した。

 グランドオープンから5月10日までは大天守登閣整理券を先着順で1万5千人を上限に配付する。登閣整理券の配布は、お盆や秋の行楽シーズンにも実施予定。

 グランドオープンから当面の間は、混雑が予想されるため、開門時間を繰り上げる「アーリーオープン」を実施する。

 姫路市では、2015年度の年間来場者数を180万人と見込み、200万人を超えることも想定している。



オンパク、5月8日からスタート
 兵庫県豊岡市の城崎温泉で「城崎温泉泊覧会(城崎オンパク)2015Early Summer」が5月8日に始まる。自然や食、文化などの魅力に触れる50種以上の体験プログラムを提供。親子で楽しめるプログラムもある。期間は6月7日まで。

 主催は実行委員会(事務局・城崎温泉観光協会)。城崎オンパクは昨年5〜6月に初開催。続いて昨年10〜11月にも開催し好評だった。

 主なプログラムには、抹茶やヨガの体験、おいしいランチなどを盛り込んだ老舗旅館を巡る女性限定の「よくばりんべっぴんツアー」、浴衣を楽しむ「街着ゆかた講座」、灸を体験できる「はじめてのセルフケアお灸」、川でレッスンが受けられる「円山川レガッタ体験」などがある。

 親子、子ども向けのプログラムでは、地元で食べられてきた神水ワカメの生育の様子を釣り船から見学したり、田結湿地を散策したりできる「『神水わかめ』とラムサール湿地を訪ねて」、地元のNPOが案内役を務める「幸せの鳥・コウノトリの子育て見学ツアー」など。

 事前予約が必要で、参加申し込みは、公式ウェブサイト(http://kinosaki-onpaku.jp)、または事務局TEL0796(32)3200。10日午前11時から受け付ける。




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