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トラベル ■第2793号《2015年4月11日(土)発行》  
 

GWの国内旅行者は2336万人、過去最高に JTB調べ
 JTBは2日、ゴールデンウイーク(GW、4月25日〜5月5日出発日基準)の宿泊旅行動向を発表した。足元の景況感はよく、旅行意欲は堅調。国内旅行は好調で、前年比3.0%増の2335万9千人と過去最高を見込む。

 アンケートで聞くと、「旅行支出を増やしたい」が16.7%と前年よりも5.6%増加した。大手企業を中心とした賃金上昇の動きから旅行への支出は意欲的だという。

 前半は飛び石型の連休となるため、後半の5月2〜6日の5連休に旅行が集中。国内旅行平均費用は、旅行日数が伸び、旅館・ホテルの利用意向も前年より上がったことから、4.1%増の3万5800円と推計する。

 方面別にみると、3月14日の北陸新幹線開業によって北陸方面の旅行が好調。ハリー・ポッターエリアが人気のユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある大阪や、朝のドラマの舞台となった北海道への旅行も増加する見込み。観光列車が人気の九州方面も好調だ。

 5年半の改修工事を終えた姫路城、善光寺の御開帳、開創1200年の高野山も注目される。

 海外旅行は、遠距離の旅行がしにくい日並びや円安傾向、国際情勢の影響などで0.4%減の50万2千人となる見込み。平均費用は5.4%増の26万3千円と推計。短期で旅行できる台湾、タイ、ベトナムが人気だ。



日本旅行、ボランティアで人材育成
 日本旅行は創業110周年記念事業として、「グローバル人材育成プログラム」を行う。国際協力ボランティア団体「DAREDEMO HERO(誰でもヒーロー)」と共同で、フィリピンの子供たちを支援するボランティア活動や交流事業を実施。一連の活動を通して「国際的に活躍できる人材の育成」を目指す。

 DAREDEMO HEROはフィリピン・セブ島に拠点を置く貧困層を支援するボランティア団体。家庭環境が理由で学校に通えない子供らを同団体の「子どもたちの家 ヒーローズハウス」で、教育などを通して支援している。

 プログラムでは参加者を募り、同事業の意義を訴えるセミナーを5月25〜29日に東京、大阪など全国4都市で開催。DAREDEMO HEROの山中博代表やセブ島の英会話学校「QQ ENGLISH」の藤岡頼光理事長が講演する。

 セミナーを聴講し、同団体の活動に共感した人に向けて、夏休みを利用してのセブへのモニターツアーや、語学研修付きのボランティア体験ツアーを社会人や中・高・大学生らを対象に行う。

 またヒーローズハウスの子供らを日本に招待しての国際交流事業も今秋に実施。ボランティア体験ツアー参加者らと交流してもらう。



KNT−CTHD、震災避難者対象に支援イベント開催
イベントのチラシ

 KNT—CTホールディングス(KNT—CTHD)は25日に、東京都新宿区のJICA地球ひろばで、東日本大震災と原発事故により首都圏に在住する県外避難者を対象としたコミュニケーションイベント「第33回こっちゃ来たらいいべぇ」を行う。同イベントは医療ネットワーク支援センターがさまざまな企業と共同で開催してきたもので、今回旅行会社として初めて共同主催者となり、イベントを行う。

 今回はイベントのテーマを「同郷者との再会」「仲間づくり」「コミュニケーション」の場の提供とし、首都圏で避難生活を余儀なくされている約2万人の避難者を対象に開催される。33回目を迎える同イベントは、毎回100〜130人が訪れる大規模なものとなっており、家に閉じこもりがちな避難者が外出するきっかけづくりとして貢献している。

 今回はKNT—CTHDの中核会社の近畿日本ツーリスト、近畿日本ツーリスト個人旅行、クラブツーリズムから約40人、特別協力会社など外部から約50人のボランティアスタッフが参加しイベントの運営を行う。

 同社が設置する「旅ブース」では日本地図にダーツを投げて当たった場所までの行き方を時刻表を使いながら同社社員と調べるコーナーや、電車運転シミュレーターを使った体験、福島市の観光PRキャラクター「ももりん」と福島県復興シンボルキャラクターの「キビタン」との触れ合いコーナー、バスの塗り絵コーナーなどを企画。

 同社の催しものについて「旅行会社らしく旅の気分を味わってもらえるようなものを考えた。心がリラックスできる場所を提供したい」(広報)。

 特別ゲストとしてラグビーチーム「近鉄ライナーズ」の選手が登場し、2019年のラグビーワールドカップ日本開催決定を記念したトークイベントが行われる。また銚子はね太鼓、秩父屋台囃子による演奏なども予定されている。

 そのほかには特別協力企業などによるハンドトリートメント、メイクサービス、ネイルケア、口腔ケアなどのブースも設置される。

 時間は正午〜午後4時。参加費は無料。会場までの送迎バスを2ルート設置した。

 同社はこれまでも被災地での支援活動は継続的に行ってきたが、東京で被災者支援を行うのは初めてとなる。



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