東北運輸局など、海外に「桜と雪の回廊」PR |
国土交通省東北運輸局は、東北の春の観光ブランドと位置付ける「桜と雪の回廊」を海外にPRするため、東南アジアのメディアと台湾の旅行会社を訪日視察旅行に招請した。ビジット・ジャパン地方連携事業として、東北観光推進機構や自治体と連携して実施している。
シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアから新聞、雑誌などのメディア10社11人を招待した。期間は4月19〜24日の5泊6日。取材、媒体への露出を通じて東北観光の認知度アップを目指す。
視察旅行は2コースあり、福島、宮城、岩手、秋田の各県を巡るコースは、三春や北上展勝地、角館の桜、磐梯吾妻スカイラインや八幡平アスピーテラインの雪の回廊などを紹介する。新潟、山形、秋田、青森の各県を周遊するコースは、鶴岡公園や弘前城公園の桜、月山や八甲田山の雪の回廊などに案内する。
台湾からは旅行会社4社4人を招待。期間は4月18〜23日の5泊6日。宮城、山形、秋田の各県を巡る縦断コースで、船岡城址公園や真人公園の桜、月山の雪の回廊、最上川下りなどをPRする。滞在中には地元の観光関係者との商談会も開催し、旅行商品の造成を促す。 |
|
昇龍道9県の外国人宿泊数、14年は450万人泊 |
|
官民が連携して広域的なプロモーションに取り組んできた観光エリア「昇龍道」9県の2014年の外国人延べ宿泊者数が449万8430人泊となった。12年1月に昇龍道プロジェクトを開始した際に掲げた3年間で400万人泊とする目標を達成した。
国土交通省中部運輸局が、観光庁の宿泊旅行統計調査の結果を基にこのほど発表した。
昇龍道は、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、富山、石川、福井、滋賀の9県で構成。国、自治体、団体、事業者などが参加する昇龍道プロジェクト推進協議会を立ち上げ、行政や県境の枠を超え、外国人旅行者の誘致に取り組んできた。
昇龍道9県の外国人延べ宿泊者数は、11年には約178万人泊だったが、12年には251万人泊、13年には344万人泊と増加。14年の実績は、11年比で約152%増となり、目標の400万人泊を上回った。
14年を県別に見ると、伸びが目立つのは、滋賀県が23万3490人泊で前年比77.0%増、岐阜県が66万2100人泊で同58.9%増、静岡県が79万6970人泊で同42.4%増など。 |
|