栃木県鬼怒川温泉の「あさや」（八木澤哲男社長）は4月30日、「空中庭園露天風呂『昇龍の湯』」をリニューアルオープンした。鬼怒川ライン下りで使用する舟を湯船にした「舟風呂」を新設するなど、施設を全面改修。浴槽がより多彩になった。

　2008年の一部リニューアル以来の改装。「舟風呂」のほか、周辺の山並みを見渡しながら入浴できる「立湯」、夜空の星を眺める「寝湯」などを設置。浴槽は露天が7、内湯が2の計9カ所とした。

　露天風呂は施設の屋上、鬼怒川の川面から約80メートルと、同温泉で最も高い場所に位置するという。「季節ごとに多彩な表情を見せる山並みや手が届きそうな満天の星など、眺望随一の露天風呂からの景観は多くの方に感動していただける」と同館。

　温泉は自家源泉「子宝の湯」を使用。泉質はアルカリ性単純泉で、美肌や、神経痛、疲労回復、健康増進などに効果を発揮するという。

　滋賀県大津市のおごと温泉の琵琶湖グランドホテル（金子博美社長）の館内に9日、ローソン琵琶湖グランドホテル店がオープンした。旅館内の売店とローソンがコラボレーションした全国初の店舗となる。

　宿泊客の利便性や幅広いニーズに対応するサービスの一環として、旅館内の売店の“和のおもてなし”を継承したコンビニエンスストアを開設。売り場の広さは、約200平方メートルあり、売店と一般的なコンビニを合わせた面積がある。

　従来の売店にあった土産品などは同店舗に販売を委託。近江牛や滋賀の地酒などを扱う。スタッフも旅館の売店を担当していた従業員を配置。売店の人気商品である婦人服の試着室も設けた。また、客室のルームキーによる部屋付での購入もできる。

　コンビニのサービスも充実しており、ローソンATM（現金自動預け払い機）や郵便ポスト、宅急便の窓口などローソンのサービスを旅館内で利用できる。特に、ATMやポストは国内客だけでなく、外国人観光客にも対応し、サービスが向上した。

　従来の旅館売店では、取り扱いが難しかった幅広い商品が販売される。酒やつまみ類は宴会には持ち込めないが、客室には持ち込みを可能にした。タバコも多くの銘柄を扱うようになった。

　営業時間は午前7時から午後11時まで。年中無休。旅館の休館日と貸切日は除く。

　オープンを記念し、9日にはローソンで使えるポイントサービス「Ponta」のイメージキャラクター「ポンタ」と、おごと温泉のマスコットキャラクターの「おごとん」が登場し、店舗の開店をPRした。