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ビジネス ■第2799号《2015年5月30日(土)発行》

 
 

4月の円安倒産関連、前年比52%増
 帝国データバンクはこのほど、「円安関連倒産」(負債1千万円以上の法的整理)の調査結果を公表した。4月の円安関連倒産は35件判明。前月比で27.1%減少したが、前年同月比では52.2%の大幅増となり、2013年1月の集計開始以降、16カ月連続で前年同月比増加した。業種別では卸売業、運輸・通信業の割合が高く、サービス業の倒産は報告されていない。

 卸売業は16件、円安関連倒産全体に占める割合が45.7%と4割強を占めた。このうち繊維・衣服・繊維製品卸売が7件で最も多く、飲食料品卸売と家具・建具・じゅう器卸売がそれぞれ2件で続いた。

 運輸・通信業は9件で、全てが運輸業。通信業の倒産はなかった。

 製造業は8件。内訳は、食料品・飼料・飲料製造が3件、出版・印刷・同関連産業が2件。円安による仕入れコストの上昇を受けて行き詰まるケースが見られた。

 地域別では、関東が18件、構成比51.4%と最も多い。業種では繊維・アパレル関連が目立つ。次いで北海道、中部、九州がそれぞれ4件となっている。

 2013年1月からの累計は634件と、600件の大台を突破した。倒産企業の従業員数は合計1万2260人。「円安の影響を受けた関連倒産は、鳥取県を除く46県と全国各地で判明するなど、依然として高水準が続いている」(帝国データバンク)。



JASRAC賞金賞に「恋するフォーチュンクッキー」
贈呈式に出席したAKB48の横山由依さん(左)と作曲者の伊藤心太郎氏

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は20日、2015年JASRAC賞贈呈式をJASRAC本部横のけやきホール(東京都渋谷区)で開き、アイドルグループ「AKB48」が歌う「恋するフォーチュンクッキー」が金賞になった。

 JASRAC賞は、前年度の著作物使用料の分配額が多かった国内の上位3作品を「金賞」「銀賞」「銅賞」、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品を「国際賞」、分配額が最も多かった外国作品を「外国作品賞」として表彰する制度。

 「恋するフォーチュンクッキー」は、CDシングル、有料音楽配信ともにミリオンセラーを達成。カラオケの人気も高く、幅広い分野で利用された。さらに、覚えやすいダンスをまねして動画投稿サイトに投稿するグループも多くみられた。

 その他の受賞作品は、全てアニメ音楽。銀賞は「進撃の巨人BGM」。銅賞は「ルパン三世のテーマ'78」。それぞれDVD付きコミック、パチンコ機器での利用で分配額が伸びた。国際賞は「ドラゴンボールZ BGM(TV)」。2004年JASRAC賞銀賞、2008年国際賞に続いての受賞になった。外国作品賞は「LET IT GO from the DISNEY film “FROZEN”」。映画「アナと雪の女王」の挿入歌で、映画のヒットに伴い、さまざまな分野で利用された。

 JASRACは同日、会見を開き、今年度のインタラクティブ配信の管理手数料実施料率を、現行の11%から10%に引き下げると発表した。さらに、許諾手続きの簡便化を図り、利用しやすい環境を整えるとしている。





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