KNT−CTHD、復興の願い込め福島で花火ショー |
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撮影・神尾彰 |
KNT—CTホールディングスは5月30日、福島市のあづま総合運動公園で、音楽にシンクロさせて花火を打ち上げる新しい趣向を凝らせた壮大な花火ショー「ふくしまMUSIC HANABI 2015」を開催した。東日本大震災からの復興に願いを込めて、1万発の花火が夜空に打ち上げられた。
同イベントは、ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)の誘客コンテンツとして、県の観光振興と地域経済の活性化に貢献する狙いで企画された。観客は、県内外から約8千人が集まった。
打ち上げの前には福島市出身の歌手、水木ノアさんや地元飯舘村のおかあさんコーラス、福島県立橘高校合唱部が福島にゆかりのある歌などを披露した。
続いて内堀雅雄知事の代理で橋本明良観光交流局長、小林香福島市長の代理で阿部雅弘商工観光部次長があいさつした。
菅野典雄飯館村村長は東日本大震災の影響で避難生活をおくっている子どもや保護者を招待したと述べ、「避難生活の中でのいい思い出になると思う。復興ののろしになる大イベントだ」と強調した。
約1時間のショーはストーリー性のある5部構成で展開。福島の激動の4年間と復興に向けて歩みを進める姿、復興への願いや心の絆、未来への希望をテーマに、NHK大河ドラマ「八重の桜」のテーマ曲や東日本大震災チャリーソング「花は咲く」などに合わせて花火は打ち上がった。
中にはピンク色で八重桜をイメージした幅200メートルの花火や天空を被うような尺玉が登場。観客の歓声や拍手が鳴り止まぬうちに、尾を引く星が柳のように落ちていく冠花火で感動的なフィナーレを飾った。
千葉県から来ていた50代の夫婦は「『花は咲く』が流れたときは泣きそうになりながら、一緒に口ずさんだ。とても幻想的な花火だった」と感想を語った。
同イベントの開催は2度目。前回は昨年の山形DCに合わせて最上川で開催された。
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シーライン東京がクルーズ船を改装、バリアフリー仕様に |
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新たに設置したエレベーター |
はとバスグループで東京湾クルーズ事業を行うシーライン東京(東京都港区)は5月27日、改修工事を終えて営業を再開したクルーズ船「シンフォニークラシカ」(1084トン)の内部を報道関係者に公開した。バリアフリー仕様にして障害者や高齢者も安心して乗船できるようにしたほか、最上部を「オープンデッキ(トップデッキ)」にするなど、快適なクルージングを楽しめるよう改装した。
同船は1989年5月、東京湾で初めてとなるレストランシップとして誕生した。老朽化が進んだため、今年正月を最後に一時休業。広島県内の造船所で4月上旬まで改修工事を行ってきた。
バリアフリー化として、エレベーターと多目的トイレを設置した。車いすを利用する人も、他人の手を借りずに船内を移動することができるようになった。多目的トイレは車いすでそのまま入れるほどの広さで、オストメイトにも対応。
景色を楽しむ工夫も追加。オープンデッキを最上部(4階)に新設。既存の3階オープンデッキは隣接のバーラウンジとの間の仕切りを撤去して開放感を作り出した。
また、これまでは喫煙と禁煙エリアを明確に分けていなかったが、このほど最新の分煙システムを導入し、喫煙、非喫煙の両者とも快適に乗船できるようになった。 |
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JR西日本、地域伝統芸能フェスを開催 |
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JR西日本は5月23、24日、大阪市の大阪ステーションシティ5階の「時空の広場」特設ステージで、「地域伝統芸能フェスティバル」を開催した。西日本エリアの貴重な伝統芸能の数々が「時空の広場」に集まった。
同イベントは同社の地域との共生に向けた取り組みの一環。
管内地域で守られ、継承されている伝統芸能を、多くの人々に披露できる場を提供することで、地域との交流や地域文化の発展、地域の魅力向上につなげる。
同イベントでは初日に「淀川三十石船船歌」(大阪府)=写真、「江州音頭」(滋賀県)、「勝山左義長ばやし」(福井県)、「山中芸妓による唄と踊り」(石川県)、「越中八尾『おわら』」(富山県)、「博多伝統芸能」(福岡県)、「下関平家踊り」(山口県)、「ひろしま安芸高田神楽」(広島県) を披露。
2日目には「石見神楽」(島根県)、「さいとりさし」(鳥取県)、「別所西 獅子舞」(兵庫県)、「三輪崎の鯨踊」(和歌山県)、「鴨都波神社 ススキ提灯献灯行事」(奈良県)、「壬生六斎念仏講中」(京都府)、「備中神楽」(岡山県)が上演された。 |
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