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地域観光 ■第2801号《2015年6月13日(土)発行》    
 

加賀温泉郷で四湯博がスタート
パンフレットの表紙

 石川県加賀市の加賀温泉郷(あわづ温泉、片山津温泉、山代温泉、山中温泉)で1日、「加賀四湯博」がスタートした。開催期間は12月31日まで。

 期間中のイベントでは、8月2〜3日の「山代大田楽」をはじめ、各温泉地で祭りなどが行われる。9月5日には、温泉と音楽の魅力が融合した野外フェスティバル「加賀温泉郷フェス2015」を片山津温泉の柴山潟湖畔公園で開催する。

 加賀温泉郷の五つの寺では、33年に1度しか御開帳されない「薬師如来像」が特別公開される。日程はいずれも11月で、愛染寺が3〜15日、那谷寺が7〜15日、医王寺が8〜15日、大王寺が14〜15日、薬王院温泉寺が15〜23日。

 特別企画として、宿泊者には抽選で加賀四湯博グルメ「カガ子カレー」をプレゼントする。6〜11月中旬は、協賛施設の宿泊客の自家用車の移動について、白山白川郷ホワイトロードの利用料金を片道無料にする。

 また、「インスタグラム加賀四湯博フォトコンテスト」を開催。加賀温泉郷での想い出の写真を応募すると、ペア宿泊券などが当たる。

 加賀四湯博は、関東圏の消費者に加え、外国人を主要ターゲットに設定した。作成したパンフレットでは、温泉地の情報、イベントをPRしているほか、おもてなしの向上を目指す加賀の女性グループ「レディ・カガ」を一部英語で紹介した。



福島県、盛り上がるふくしまDCをPR

 福島県はこのほど、マスコミなどを対象に観光地の視察を2コースで開催した。開催中の「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(DC、6月30日まで)に合わせ、県の観光素材に直接触れてもらい、盛り上がりを見せる福島観光の現状を発信してもらう。

 会津、南会津、県南エリアを巡るAコースは、猪苗代湖畔の野口英世記念館からスタート。喜多方では東北最多を誇る蔵元を紹介。酒の仕込みにモーツァルトの曲をBGMに流して造る「蔵粋(くらしっく)大吟醸交響曲」などユニークな蔵元がある。

 DC期間中に特別に運行する「蔵馬車」も提案。会津若松ではボランティアガイドの案内がある「鶴ヶ城」や歴代の「会津藩主松平家墓所」をPR。会津白虎隊の歴史秘話などがを学べる。

 江戸時代の面影を今に残す大内宿もにぎわう。会津鉄道の「お座(敷)・トロ(ッコ)・展望列車」、日本で唯一の茅葺駅舎「湯野上駅」も人気=写真。かつての城壁を忠実に再現した「白河小峰城」もPRした。

 Bコースの視察は、いわき、相双、県中エリアで実施した。



那須塩原、7月からサマーキャンペーン

 栃木県那須塩原市は7月から9月まで、「ファミリーキャンペーン」=写真はリーフレット=を実施する。人気のハローキティを前面に打ち出し、親子連れの関心を誘う。「他の温泉地に行こうとしているお客さまに、塩原・板室温泉を選んでもらえるよう、工夫を凝らした」(市観光局)という。

 サンリオとタイアップしたのは初めて。ハローキティの知名度の高さに着目して、集客に利用した。

 期間中、那須塩原の旅館・ホテル(約40軒)に泊まった人にハローキティのフェイスタオル(先着2万人)、抽選で千人にハローキティバスタオル、50組100人に塩原・板室温泉の宿泊チケット(1泊2日)などをプレゼントする。旅館・ホテルもオリジナル特典を用意し、迎える。

 7月18、19日と8月13、14日にはハローキティグリーティングが行われ、観光客との触れ合いもある。名物の「とて馬車」のハローキティバージョンも登場し、人気を集めそうだ。

 このほか、約500発の花火が打ち上げられる夏まつり(8月14、15日)、天然ほたる鑑賞会(7月7日〜8月2日)などイベントもめじろ押しだ。





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