「価値創造産業へ」—田川JATA会長がビジョン |
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あいさつする田川会長 |
日本旅行業協会(JATA、1127社)は6月24日、定時総会を東京・大手町の経団連会館で開催。田川博己会長は「時代の変化に対応し、価値創造産業への進化を目指す」と方針を示した。辞任の意思を明らかにした吉川勝久氏に代わる副会長に、KNT—CTホールディングスの戸川和良社長を選任した。
2014年度事業・収支決算報告を承認。15年度事業計画・収支予算と海外・国内・訪日旅行の政策提言について報告した。運営役員ではジャルパック社長の藤田克己、農協観光社長の藤本隆明の2氏を新たに選んだ。
JATAは、時代の変化に対応するため「価値創造産業への進化」「新しい需要の創造」「観光立国の推進」をミッションとして掲げている。15年度事業では「業界の発展に向けた政策提言や施策実行」や「4千万人相互交流時代実現に向けた旅行需要喚起・創出、旅行会社の取り扱い拡大」「国内旅行市場の活性化・推進」などに取り組む。
国内旅行市場の活性化・推進については、「ニッポンを、遊びつくせ!」キャンペーンを展開し、宿泊旅行拡大のムーブメントづくりを継続して実施。引き続き東北の支援事業にも力を入れる。
田川会長は、「インバウンドの推進が地方創生の切り札となるなか、国内旅行と訪日旅行を一体で考え、さらに双方向交流も見据えた三位一体の機能を持つ旅行業界の役割は極めて大きい」と強調した。
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旅行業公正取引協議会、新会長に菊間氏 |
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菊間新会長 |
旅行業公正取引協議会(古木康太郎会長、338社)は6月25日、通常総会を東京都内で開き、新会長に菊間潤吾・ワールド航空サービス会長を選任した。
就任のあいさつで菊間新会長は「古木さんという十年間、当協議会を率いてきた名会長の後を継ぐのは大変なプレッシャーを感じている。会員の皆さまと一体になって旅行業界の信頼を向上させるために頑張っていきたい」と抱負を述べた。
このほか役員改選により新役員として、副会長に丸尾和明・日本旅行社長、近藤幸二・全国旅行業協会副会長、理事に景山克明・エヌオーイー社長、戸川和良・KNT—CTホールディングス社長、藤田克己・ジャルパック社長が選ばれた。
2015年度の事業では「旅行広告の適正化推進および関係法令の普及」や「協議会組織のおよび運営基盤の強化」「広報活動の強化」に取り組むことを決めた。具体的には、昨年改正された景品表示法をテーマとするコンプライアンス・セミナーの実施や協議会マーク・ロゴマークのPRなどを行う。 |
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