米旅行雑誌の観光都市ランクで、京都が2年連続1位 |
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米国最大手の旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」が毎年発表している読者投票の観光ランキングで、世界の魅力ある都市を選ぶ「ワールドベストシティ」部門で「京都」が2年連続の1位となった。世界的にも影響力のある雑誌のランキングであることから、観光目的地として、京都、さらには日本への注目度が高まりそうだ。
「トラベル・アンド・レジャー」は、北米の富裕層を主なターゲットとする月刊旅行雑誌で、月刊100万部近い売り上げを誇る。読者投票による観光ランキングは、「ワールドベストアワード」の名称で毎年夏に発表。都市のほか、ホテル、航空会社、クルーズなどの部門がある。
都市部門で京都は、2012年が9位で初のベストテン入り。13年には5位に順位を上げ、14年に初めて1位になった。採点ポイントは、(1)風景(2)文化・芸術(3)レストラン・食べ物(4)人(5)買い物(6)価値。今回の京都の得点は91.22点で、唯一の90点以上だった。
8日、国土交通省で会見を開いた京都市の門川大作市長は、旅行者アンケートに基づく不満の解消や多言語での情報提供、市民を挙げた景観づくりなど、さまざまな施策が結実したとして、「観光はあらゆる分野を横断したまちづくり。さらに魅力を磨き、課題を克服していく」と述べた。また、観光振興を通じた地域活性化を重視し「市民生活の豊かさ、伝統産業の振興に結び付けたい」との考えを示した。
記者会見には観光庁の久保成人長官も出席。京都が2年連続で1位となった要因について京都市の取り組みに加え、観光庁や日本政府観光局のプロモーションの効果を挙げた。京都のブランドづくりの成功にとどまらず、「京都を『日本の顔』とし、日本全体の評価も高めたい。他の地域の良さを外国人に発見してもらう流れを作っていく」と地方への誘客にも生かす考えも示した。
観光庁によると、「トラベル・アンド・レジャー」以外の米国メディアの観光ランキングでも、日本各地への注目が高まっているという。ランクインの主な事例は次の通り。
「ナショナル・ジオグラフィック」=ベスト・トリップ2015に「高野山」▽ベスト・スプリング・トリップ2015に北陸新幹線で行く「東京」と「北陸」▽ベスト・ウインター・トリップ2015に「野沢温泉」のスキーと温泉
「ニューヨークタイムズ」=2015年に行くべき52カ所の観光地で35位に「四国」
「ロンリー・プラネット」=世界の魅力的な観光地ランキング2014で「北陸地方」が4位
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愛知県と名古屋市、東京駅で観光プロモーション |
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大村知事(右)と河村市長が誘客に向けて勝どきをあげた |
愛知県へ首都圏客を誘致しようと、県と名古屋市は8日、JR東京駅で観光プロモーションを実施した。大村秀章知事、河村たかし市長が漫才さながらのトークでそれぞれの観光魅力をアピールした。
名古屋おもてなし武将隊を前に法被姿で登場した知事と市長。国宝・犬山城や名古屋城などの魅力のほか、きしめんや味噌カツといった「なごやめし」などをPRし、武将隊とともに「エイエイオー」と勝どきをあげた。また、なごやめしグッズの配布も行った。
イベントもめじろ押し。9月12日から11月8日まで、愛・地球博記念公園(長久手市)で「全国都市緑化あいちフェア」や「ジブリの大博覧会」、11月29日には大高緑地・若草山(名古屋市)で徳川家康公顕彰四百年記念事業として「東海合戦ワールド2015」などが開かれる。
愛知・名古屋観光プロモーションは12年度から実施している。
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