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トラベル ■第2806号《2015年7月18日(土)発行》  
 

JTB、全国59カ所で社会貢献活動展開
 JTBグループは、「JTB地球いきいきプロジェクト」の名称で、地域の環境保全活動に歴史や文化、観光素材に触れる機会を盛り込んだ社会活動を実施している。2015年度は日本全国59カ所、世界13地域で展開する予定だ。

 「豊かな自然が育む生物の多様性や、地域に根付く歴史・伝統文化は、ツーリズム産業を支える大切な資源であり、それらの維持・保全は企業活動を継続していく上での責務」とJTBでは話している。

 地球いきいきプロジェクトは、観光地の清掃や植樹、伐採、収穫作業などの活動に、地産地消のランチや、地域の自然、歴史、文化と触れ合う内容を盛り込み、生物多様性の大切さを学び、感じるプログラム。参加者が地域の人々と交流し、その地域の人や自然、文化に愛着を持てる仕組みとなっている。

 参加者や地域の人々、NPOなどの関係団体、JTBグループの社員が一緒に活動を行うのが大きな特徴。環境省が事務局を務める「国連生物多様性の10年日本委員会」に評価され、14年3月に推奨する連携事業に認定されている。



ソラシドエア、メディア対象に懇親会開催
左から増田取締役、吉村常務、髙橋社長、鈴木専務、上田副社長

 「ソラシドエア」のブランド名で運航するスカイネットアジア航空(宮崎市)は13日、首都圏での知名度向上を図るため、メディア関係者を対象にした懇親会を開いた。日本の航空会社として唯一、8期連続で黒字経営が続いていることをアピール。安全性の高さや九州、沖縄の自治体との連携を強調した。

 会には5人の取締役全員が出席し、それぞれあいさつを行った。髙橋洋社長は同社の現状について「経常利益が16億円に達し過去最高を記録している。国内ではユニットコストも一番安い。機材はすべてボーイング737—800に入れ替え、平均機齢は2.2年」「女性の搭乗率を現在の49%から55%を目指す」、上田幸彦副社長は「安全、安心が航空会社の一番の基本。専門家が力を合わせて取り組み、次世代につなげる」、増田秀隆取締役運航本部長は「110人パイロットのうち60人が機長でそのうち20人が60歳以上。キャリア豊富な機長が熱い指導を行っている」と語った。

 同社はローカルエアラインとして地域振興にも力を入れている。機体を活用したプロジェクト「空と街が恋をする」では機体側面に自治体名を表示し運航。現在運航中も合わせて13自治体と連携を行ってきた。プロジェクトが派生し包括的連携協定を結んだ宮崎県綾町とは同町のふるさと納税の謝礼としてソラシドエアを使った綾町の旅を企画。3カ月で40組以上が同町を訪れるなどの成果をあげている。

 会には現在協定を結んでいる天草地域からも中村五木天草市長、堀江隆臣上天草市長、松野茂苓北町副町長、熊本県天草広域本部の末廣正男本部長らが出席。来年はユネスコの世界文化遺産に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の登録を目指していることや、九州本島と天草諸島をつなぐ天草五橋の開通50周年、雲仙天草国立公園指定60周年などを迎えるなど、来年は天草地域にとってメモリアルイヤーとなることから「天草2016」と銘打ったキャンペーンを展開していることを発表した。



東武トップツアーズが本社移転、スカイツリー間近に
東京スカイツリーイーストタワー(左)

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)は、国内旅行部門を含む本社を東京都墨田区押上の東京スカイツリーイーストタワーに移転し、1日から営業を開始した。協定旅館ホテル連盟と協定運輸観光施設連盟も同タワー内に事務局を移した。

 東京スカイツリーイーストタワーは、その名称が示す通り、東京スカイツリーのすぐ近くの東側に位置している。地下3階の入り口は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)や東京メトロ半蔵門線、都営浅草線、京成押上線の押上駅に直結しており、交通の便も良い。

 今年4月1日の合併以降、これまで主な本社組織については、旧東武トラベルが本社を置いていた墨田区向島、旧トップツアーの本社が存在した目黒区東山に分かれていた。東武トップツアーズの発足から3カ月遅れで、ようやく“本丸”が定まった。

 協定旅館ホテル連盟の亀山哲雄事務局長は「事務局はビルの18階にあって、眺望がとても良い。ぜひお越しを」、協定運輸観光施設連盟の新井保事務局長も「東京スカイツリーを見学がてら、お立ち寄りください」と会員施設の新事務所来訪を待ち望んでいる。



主要旅行業12社5月実績

  鉄道旅客協会が6月26日に発表した主要旅行業12社の5月の旅行取扱額は、前年同月比1.1%増の2878億3090万円だった。内訳は国内旅行が7.0%増の1962億8640万円、海外旅行が14.6%減の776億5469万円、外国人旅行が38.8%増の123億2378万円。

 総取扱額が前年同月を上回ったのは8社だった。国内旅行はジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、京王観光、農協観光、読売旅行、西鉄旅行の9社、海外旅行は1社、外国人旅行は8社だった。

 4月からの累計は、総取扱額が前年同期比1.7%増の5252億8830万円。前年同期を上回ったのは、ジェイティービー、日本旅行、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、農協観光、日通旅行、ジェイアール東海ツアーズの7社だった。

 分野別では国内旅行が6.8%増の3525億4348万円、海外旅行が12.8%減の1426億6865万円、外国人旅行が33.8%増の267億9838万円。

 国内旅行は11社、海外旅行は2社、外国人旅行は8社が前年同期を上回った。





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