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トラベル ■第2807号《2015年7月25日(土)発行》  
 

JTB、パナソニックと協業し訪日外客のインフラ整備
 JTBとパナソニックは、急増している訪日外国人観光客へのサービス・インフラ整備に関して協業する。まず自動翻訳機の実用化に向け、実証実験を7月1日から石川県・和倉温泉の加賀屋などで始めた。国が訪日外国人客2千万人の到達目標としている2020年までの普及を目指す。

 訪日外国人観光客向けのサービス・インフラ整備はまだ不十分。JTBの持つ観光分野での知見やノウハウとパナソニックのICTソリューション技術を組み合わせることで、新たなソリューションを提案していく。

 実用化を目指すのは、パナソニックが国立研究開発法人の情報通信研究機構とともに研究開発を進める多言語翻訳技術を用いた自動翻訳機。実証実験では、外国人観光客が訪れる加賀屋や京都ホテルオークラ、観光案内所「東京シティアイ」の3カ所に設置。日本語、英語、中国語、韓国語の4言語に対応できる。

 接待業務などでの有用性の確認や改善点の抽出などを行い、実験結果を20年に向けた事業の創出や自動翻訳機の商品開発などに生かす。



JR西日本、観光列車「花嫁のれん」のロゴ発表
ロゴデザイン

 JR西日本は、10月から実施する北陸デスティネーションキャンペーンに合わせ七尾線(金沢—和倉温泉駅間)に導入する観光列車「花嫁のれん」のロゴデザインと内装デザインをこのほど発表した。

 ロゴデザインは、石川の伝統工芸である加賀水引をモチーフに、花嫁のれんをくぐる神聖で幸せな気持ちや、「女性の幸せを願う列車」を表現。水引の淡路結びには、簡単には解けないことから末長くお付き合いしたいという意味があり、北陸への旅が仲良く和やかで楽しい旅になるよう願いを込めた。すべての文字が切れずにつながるロゴタイプは、人と人、心と心を結ぶ列車を表現した。

 内装デザインは、車両全体で北陸の和と美を感じ満喫できる列車をイメージ。1号車は八つの半個室と物販スペースがあり、通路には日本庭園の飛び石をイメージしたじゅうたんを敷き、各部屋にはそれぞれ石川県繊維協会の協力のもと選定した友禅のオールドコレクションをあしらった。

 2号車は催し物を実施できるスペースを用意し、にぎやかに旅を楽しめる空間とした。通路は流水をイメージ。いすは紅色の生地と背面の木の格子が特徴的なオリジナル品。内装は伝統的によく使用される輪島塗の図柄を表現した。

 観光列車花嫁のれんは、七尾線の金沢—和倉温泉駅間を土休日、多客期中心に1日2往復運転する。



ツーリストエキスパーツ、高山市で通訳案内士養成講座開講へ
 KNT—CTホールディングスグループで旅行・観光業界の人材ビジネスを展開しているツーリストエキスパーツ(東京都文京区、倉橋修藏社長)は、高山市の中心市街地で外国人観光客に英語での通訳案内ができる「高山市中心市街地特例通訳案内士」の養成講座を8月29日〜9月27日の土・日曜日に開催する。開催場所は飛騨地域地場産業振興センターほか。研修費用は無料。

 申し込み期間は8月10日まで。同社西日本営業部が高山市から研修実施を受託され、運営する。特例区域を持つ自治体が開催する研修を修了した人が、その区域内で報酬を得て通訳案内士の活動ができる特例通訳案内士の養成講座。国家資格の通訳案内士とは異なる。

 現役ツアーディレクターや観光庁長官登録旅程管理研修機関登録講師など、おもてなしに精通したプロの講師陣が実践に近い研修を行う。

 資格要件は、TOEIC730点程度または英語検定準1級程度の英語力を有する人。日本語が母国語でない人は、日本語能力試験N2程度の日本語力も必要。6回の研修、救急救命に関する講習をすべて受講することが修了の条件。口述試験に合格すれば、高山市に申請して登録を受け、高山市の中心市街地の区域内で通訳案内ができる。応募定員は30人程度。

 問い合わせは、高山市中心市街地特例通訳案内士養成講座事務局(ツーリストエキスパーツ内)TEL06・6630・4467まで。





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