JTBと小田急トラベル、箱根観光応援へ共同歩調 |
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通行人に販促ツールを配るJTB社員ら |
JTBと小田急トラベルは5日、神奈川県箱根町への観光客誘致を目的に、共同で販促キャラバンを実施した。東京・有楽町で道行く人たちに配布した販促ツールには、大涌谷噴煙地と周辺温泉地区との位置関係図を示した地図を入れるなど、正確な情報発信に努めた。JTB関係者は「風評被害払拭に向け、できることは何でもやる」と力を込めた。
JTBと小田急トラベルがこうしたキャラバンを実施するのは初めて。キャラバンには地元の旅館業者も協力し、総勢25人がツールを配布した。ツールは地図のほか、夏旅チラシ、両者のパンフレット、ノベルティなどを入れた。
JTB国内旅行企画の平野利晃常務も炎天下の中、大粒の汗を流しながらツールを配った。
平野常務は「(箱根山)全山で温泉が出ない、などといった誤解もあるようだ。こうしたキャラバンで(箱根観光に対する)不安を少しでも解消したい。正しい情報を伝えることが大事で、小田急さんのみならず、他の旅行業者とも機会があれば一緒に行動したい」と意欲を示した。
大涌谷周辺の噴火警戒レベルは現在「3」(入山規制)。町の調べによると、8月の旅館・ホテルの宿泊予約件数は前年同月と比べほぼ半減しており、厳しい数字となっている。
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JR九州、大分駅でD&S列車の出発式 |
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原一日駅長が出発の合図 |
JR九州は8日に大分駅で、新しいD&S列車「JRKYUSYU SWEET TRAIN 或る列車」の出発式を行った。7〜9月に開催の、おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーン(DC)に合わせたもの。同社は観光列車をD&S(デザイン&ストーリー)列車としてブランディングしている。
青柳俊彦・JR九州社長は、「或る列車は多くの関係者の協力で出発式を迎えることができた。素晴らしい車両の中で、素晴らしい食事とスイーツが楽しめる贅沢な列車を堪能してほしい」とあいさつした。来賓として、広瀬勝貞・大分県知事、竹田恒三・九州運輸局長、原健人・原鉄道模型博物館副館長、水戸岡鋭治・ドーンデザイン研究所代表、成澤由浩・NARISAWAオーナーシェフが出席。出発の合図は一日駅長を務めた原健人・原鉄道模型博物館副館長が行った。
或る列車は、大分〜日田駅間を10月までの金土休日を中心に1往復を運転。2両編成で定員は38人。JR九州企画発売分の乗車券は完売した。
11月から来年3月までは、金土休日を中心に佐世保〜長崎駅間を1日1往復運転する。 |
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地旅大賞に日本ブライト旅行の「アート街道」 |
株式会社全旅(中間幹夫社長)は、全国旅行業協会(ANTA)の会員旅行会社が開発した着地型旅行「地旅」のコンテスト「第5回地旅大賞」をこのほど発表した。大賞には日本ブライト旅行(栃木県佐野市)が企画した「アート街道66 暮らし・まるごと展」が選ばれた。
地旅大賞は、地旅の認知向上と地域活性化の意義を広く啓蒙することを目的とした賞。今回は2014年の1年間に販売された商品が対象で、昨年の72件を上回る101件の応募があった。
大賞の「アート街道66 暮らし・まるごと展」は、里山イベント「暮らしまるごと展」の会場となる佐野市閑馬町の自然豊かな環境とそこで暮らす人々の交流を提案する旅行商品。「佐野の里山にアトリエを展開する女性工芸作家たちのアート展だけでも魅力があるが、レンタサイクルや蕎麦の昼食を組み合わせ、参加しやすいよう工夫した」(選考委員長=井門隆夫・井門観光研究所代表取締役)。ANTA会員の販売実績も評価され、大賞に決まった。
優秀賞は山形E旅(山形県山形市)の「東の奥参り 出羽三山神社 鏡池特別池中奉鏡」と、北びわこふるさと観光公社(滋賀県長浜市)の「びわ湖・長浜 観音の里めぐり」の2商品。特別賞には岩手県北観光(岩手県盛岡市)の「海女ちゃんと三陸鉄道&ウニ丼まめぶ汁 北三陸号」、六日町観光協会(新潟県南魚沼市)の「名工・石川雲蝶の作品を堪能するバスツアー」、Travearth(富山県富山市)の「雪の大谷が語る水と氷の物語」、トーヨートラベル(大阪府岸和田市)の「岸和田だんじり祭りスペシャルツアー」の4商品が選ばれた。 |
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