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観光行政 ■第2814号《2015年9月19日(土)発行》    
 

観光庁長官に田村航空局長
田村長官

 国土交通省の11日付の人事異動で、観光庁の久保成人長官が退任し、新しい長官に国交省航空局長を務めていた田村明比古氏が就任した。2008年10月の観光庁創設以来、5人目の長官。訪日外国人2千万人時代に備えた受け入れ態勢の整備、地方創生の施策をはじめ観光を通じた地域活性化などが当面の課題となる。

 田村氏は、1980年4月に運輸省(現・国土交通省)に入省。鉄道局次長、航空局長などを歴任。観光関係では、2000年6月から運輸省運輸政策局観光部旅行振興課長、01年1月から国交省総合政策局観光部旅行振興課長を務めた。

 退任した久保氏は、13年8月に長官に就任し、約2年1カ月にわたって観光庁のかじ取り役を務めた。在任中には、訪日外国人が年間1千万人を突破。外国人向け消費税免税制度の改正などを推し進めた。

 田村 明比古氏(たむら・あきひこ)1980年4月運輸省入り。2010年4月大臣官房審議官(鉄道局担当)、11年8月鉄道局次長、12年9月航空局長。東大法卒。東京都出身。60歳。


気象庁、箱根山の噴火警戒レベルを3から2に引き下げ
 気象庁は11日、箱根山(神奈川県)の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げると発表した。これを受け、箱根町は14日、大涌谷から半径約1キロとしてきた警戒区域を、半径約440メートルから約530メートルのだ円形に縮小した。

 箱根山では、7月1日にごく小規模な噴火が発生して以降、噴火は見られず、火山性地震は少ない状態で経過している。気象庁は「火山性微動は6月29日以降は観測されておらず、地殻変動についても山体膨張は停止したものと考えられる」(火山課)として、レベルを引き下げた。

 箱根町は同日、「観光客の皆様へ」と題したコメントをホームページ(HP)上に掲載。警戒区域の縮小とともに、県道734・735号(早雲山—姥子間)の一部通行止めを解除することを発表した。

 また、大涌谷の火山活動は鈍化しているが、現在も継続していることを伝えた上で、観光客に対して「町や関係機関からの関連情報に十分留意していただき、紅葉・すすきなど、色づく秋の箱根観光を満喫してほしい」と呼びかけている。





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