「日本一のおみやげ」を決める第9回日本おみやげアカデミーグランプリ(主催=日本おみやげアカデミーグランプリ実行委員会、事務局=JTB旅行スタンプ加盟店連盟)の審査発表表彰式が9月28日、東京の京王プラザホテルで開かれ、最高賞の準グランプリを信楽陶芸村(滋賀県)の「イオンのしずく」(カップ付)が受賞した。グランプリに内定していた商品は出品者の事情で販売停止となり消費者が手に取る機会がなくなり、今回は準グランプリを出品商品192点の中の最高賞とした。このほか「金賞」「特別賞」など、準グランプリを含めて19の賞が決定した。
賞はオリジナル・オンリーワンの商品開発がみやげ販売業の発展と業界のステータス向上につながると、2000年に初開催。以来、隔年で行われ、2013年からは毎年開催している。観光庁が後援。JTB、JTB協定旅館ホテル連盟、観光経済新聞社などが協賛している。
今回は全国のみやげ店から192点がエントリー。この中から一般消費者によるインターネット投票、JTBグループ社員による投票、有識者11人からなる審査選考委員会(前田勇委員長=立教大学名誉教授)による審査などを経て、各賞が決まった。
準グランプリの「イオンのしずく」は、信楽焼の容器。「ラジウム鉱石から出るアルファ線によりマイナスイオンが発生し、水をおいしい軟水に、酒類もまろやかな味に変化する」もの。冷蔵庫のポケットに入る扁平型で「デザイン的にも優れている」(前田審査選考委員長)と、審査選考委員らから高い評価を受けた。
信楽陶芸村は、昨年の第8回アカデミーでも「卓上型百年のしずく」(陶器製浄水器)でグランプリを獲得しており、2年連続での最高賞の受賞となった。
表彰式で同社の奥田忠虎さんは「健康にシビアな時代。信楽焼で何かできないかと思いついたのがこの商品だ。(3年連続受賞へ)明日から新しい商品の開発に向けてがんばりたい」と述べた。
このほか主な受賞商品は次の通り(カッコ内は出品店名、詳細は後日掲載)。
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金賞・水産加工品=ゴーヤー子持ちきくらげ(沖縄・レストランひめゆり会館)▽同・加工食品=夏子の面影(宮崎・はまぐり碁石の里)▽同・農産加工品=紀州産南高梅 梅damono(和歌山・紀州梅の里なかた)▽同・飲料=海人玉(琉球泡盛)(沖縄・泡盛まさひろギャラリー)▽同・民芸品・工芸品=九谷ロックグラス(石川・九谷満月)▽同・菓子=ワイン工場こだわりのワインゼリーセット(山梨・モンデ酒造)