近ツーがシーテックに出展、旅行業界初 |
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スマートグラスとCG映像 |
近畿日本ツーリスト(近ツー)は7〜10日、千葉県美浜区の幕張メッセで開催された最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015(シーテック)」に旅行業として初めてブースを出展した。「スマートツーリズム タイムトリップツアー」の展示を行い、旅と最先端技術の融合を提案。新しい観光を発表した。
近ツーは最先端技術を使って一般消費者向けにサービスを展開する事例紹介の特別企画「NEXTストリート」エリアに出展。サービス業、観光業初のシーテック出展として注目を集めた。
今年2月から実施しているメガネ型のウェアラブル端末(スマートグラス)を使った、江戸城天守閣と日本橋を巡るツアーや福岡城の史跡めぐりツアーの模擬体験を実施。体験者は目の前に現れた江戸時代の風景に歓声を上げていた。
スマートツーリズムは昨年10月にスタートした近ツーの未来創造室が推進する最先端技術と旅を融合させた新事業。地域の魅力の掘り起こしや観光を通じた地域活性化、観光素材の保全などに期待が寄せられている。
映画を見るために開発されたEPSONのスマートグラスmoverioを使って添乗員の案内を聞きながら現実の風景にCG合成された映像を重ねて見ると、かつての建造物がバーチャルで甦る。CG映像は江戸城がアスカラボ、日本橋はフジテレビ、福岡城は凸版印刷が提供した。
バーチャル映像は360度再現されており、映像と同時にイヤフォンガイドが英語でも解説を行う。
今後は富岡製糸場も展開を予定している。イヤフォンガイドは中国語など多言語化を進めている。
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主要旅行業12社8月実績 |
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鉄道旅客協会が9月28日に発表した主要旅行業12社の8月の旅行取扱額は、前年同月比1.5%減の3485億8991万円だった。
内訳は国内旅行が5.1%増の2333億4991万円、海外旅行が16.5%減の1034億9536万円、外国人旅行が61.3%増の105億2050万円だった。
取扱額が前年同月を上回ったのは6社。国内旅行はジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、京王観光、農協観光、西鉄旅行、ジェイアール東海ツアーズの9社、海外旅行は1社、外国人旅行は11社中9社。
4月からの累計を見ると、総取扱額は前年同期比0.5%減の1兆4353億651万円に。前年同期を超えたのはジェイティビー、日本旅行、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、農協観光、ジェイアール東海ツアーズの6社となっている。
分野別では国内旅行が5.2%増の9489億209万円、海外旅行は14.6%減の4206億9875万円、外国人旅行は43.0%増の576億9068万円。
国内旅行は10社、外国人旅行は11社が前年同期を上回った。海外旅行は全社下回った。 |
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