JTB国内旅行企画は8日、日本各地の旅館・ホテル、料亭などのおせち料理を年末に自宅へ届ける商品「おせちの鉄人」を発売した。今年度は北海道を加え、販売エリアを北海道から九州までに拡大した。

　限定販売の「JTBオリジナルおせち」12商品を含め、141商品をそろえた。選びやすいよう「名旅館のおせち」「京都のおせち」「料亭のおせち」「ホテルのおせち」「中華のおせち」「有名レストランのおせち」「日本各地のおせち」の七つのテーマで紹介。受験生のいる家族向けの「合格祈願おせち」、商売繁栄祈願の「招福えびすおせち」を新たに設定した。

　価格は石川県・和倉温泉「加賀屋」のおせちが3万2400円。受験生が多くの「丸」を取れるよう丸型の素材を詰めた福岡県「合格祈願おせち」は2万1800円となっている。

　申込締切日は12月15日。配送期間は12月29日から31日まで。販売目標は2万個。

　KDDI（東京都千代田区）などは7日、auの利用者を対象に旅行商品を販売するサービス「auトラベル」で、国内高速バス予約の取り扱いを開始した。高速バス会社11社と連携し、21路線240便の予約を扱う。出発の3時間前までチケットを予約できる。

　auスマートフォンから、女性専用シートやモニター付きシートなどを選べるほか、Wi—Fiやコンセント付きなどの車内設備を備えたバスを検索することもできる。

　さらに購入額に応じてauのポイント「WALLETポイント」がたまる。

　auトラベルは、KDDIとDeNAトラベル（同新宿区）、モバオク（同渋谷区）が共同で運営する旅行商品販売サービスとして、4月から海外ツアーや国内外の航空券、ホテル予約を提供している。

　観光庁が16日に発表した8月の主要旅行業49社の取り扱い状況（速報）は、総取扱額が7131億5240万円で前年と同水準だった。

　内訳は国内旅行が6.4％増の4806億6482万円、海外旅行が13.6％減の2189億1747万円、外国人旅行が68.4％増の135億7012万円だった。

　旅行会社からの聞き取りでは、国内旅行は関西、北陸方面が引き続き好調。海外旅行は円安とシルバーウイークに旅行者が集中したことにより振るわなかった。外国人旅行は依然、東アジアとビザ要件の緩和のあった東南アジアからの訪日客が好調だった。

　取り扱いの合計が前年同月を超えたのは49社中19社。国内旅行は46社28社、海外旅行は48社中5社、外国人旅行は33社中25社だった。

　募集型企画旅行の総取扱額は、前年同月比7.4％減の2159億1636万円。

　内訳は国内旅行が1.4％増の1354億9371万円、海外旅行が19.3％減の799億6320万円、外国人旅行が52.9％増の4億5944万円だった。

　募集型企画旅行の取扱人数は、4.5％減の456万5221人。

　国内旅行が3.2％減の420万9086人、海外旅行は20.8％減の32万7136人、外国人旅行が69.9％増の2万8999人だった。