JTB、訪日外客向け事業でソフトバンクと提携 |
JTBは、ソフトバンクと訪日外国人旅行者向け事業で提携を結んだ。提携の第1弾として、11日から中国のアリババグループ(阿里巴巴集団)の旅行販売プラットフォームで訪日旅行サイトを展開する。
JTBの旅行商品サービスとソフトバンクのICTを活用し、訪日外国人観光客向けに多様なサービスを提供する。
ソフトバンクが旅行会社を設立し、この新会社がアリババの旅行販売プラットフォーム「Alitrip(阿里旅行)」に訪日旅行サイト「日本汐留旅行旗艦店」を出店。ホテル予約、国内パッケージ商品予約、チケット販売、Wi—Fiレンタルサービス、クーポンの提供、観光情報提供など訪日観光客向け旅行コンテンツの販売を始める。
i.JTBが、ソフトバンクの新会社に対して旅行業に関するノウハウを提供。JTBグローバルマーケティング&トラベルと協力して商品も供給するほか、オリジナル商品の共同開発も行う。
JTBとソフトバンクは今後、Alitripのスマートフォン向け専用アプリケーションを通じて、観光情報の発信や買い物クーポンの発券による飲食や小売の実店舗への集客促進など、多様なサービスを提供していく。決済代行業務を行うソフトバンク・ペイメント・サービスの決済サービスを利用し、安心でスムーズなショッピング支払いサービスなど、旅行者の利便性を向上するサービスも手掛ける。
日本汐留旅行旗艦店とヤフー運営のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を連携させ、訪日外国人観光客が旅行前や旅行中でも日本でのさまざまなサービスを予約したり、帰国後も簡単に日本の商品が購入できるサービスも提供する。
両社は、中国以外の海外への展開も検討している。 |
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近ツー個人旅行、60周年記念し600円プランを販売 |
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宿泊予約サイトで展開 |
近畿日本ツーリスト個人旅行は11月1日から、ホームページ内の国内宿泊予約サイトで展開中の近畿日本ツーリスト60周年を記念した「ご当地キャラクターも地元応援 日本全国47都道府県 いい宿大集合」のページで「60周年 感謝をこめて 2015年最後の大感謝セール」を実施する。「60」にちなんだ「600円プラン」などを設定した。
宿泊対象日は11月1日〜2016年2月29日まで。掲載宿泊施設は1980軒。
創立60周年の60の数字にちなんで、60代には特典を提供する「60代応援プラン」や「60分チェックアウト延長プラン」を販売。60代応援プランにはエレベーターに近い部屋や大浴場を用意するプラン、60分早めの14時チェックイン、近隣の美術館入場券または6大特典が付くプランなどを用意した。「600円プラン」は販売日と宿泊対象期間、対象室数を限定して販売する。
また、6〜16日限定でタイムセールも予定している。 |
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丹鉄、新型特急を導入 |
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京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSは、「海の京都」をイメージした新しい特急車両=写真=を導入すると発表した。設計・デザインは数々の観光列車の車両をデザインしてきた水戸岡鋭治氏が手掛けた。
新しい特急「丹後の海」は、外観が藍色メタリックで、金色のシンボルマークとロゴタイプを配した。丹後の美しい海を想起させるデザインになっている。車内は木目に囲まれた和のテイストに仕上げた。
1編成2両を導入し、さらに今年度中に1編成を導入予定。これらは1996年に導入した「タンゴ・ディスカバリー」の車両を改造した。
運行開始日やルートは未定。 |
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主要旅行業12社9月実績 |
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鉄道旅客協会が10月29日に発表した主要旅行業12社の9月の旅行取扱額は、前年同月比4.9%増の3113億9528万円だった。
内訳は国内旅行が12.1%増の2047億5082万円、海外旅行が9.4%減の949億6165万円、外国人旅行が31.3%増の100億9486万円だった。
取扱額が前年同月を上回ったのは6社。国内旅行はジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、名鉄観光サービス、農協観光、読売旅行、ジェイアール東海ツアーズの7社で、海外旅行は4社、外国人旅行は8社となっている。
4月からの累計を見ると、総取扱額は前年同期比0.4%増の1兆7467億169万円に。前年同期を超えたのはジェイティービー、日本旅行、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、京王観光、農協観光、ジェイアール東海ツアーズの7社。
分野別では国内旅行が6.3%増の1兆1536億5290万円、海外旅行は13.7%減の5156億6040万円、外国人旅行は41.2%増の677億8544万円となった。
国内旅行は9社、外国人旅行は全12社が前年同期を上回った。一方、海外旅行は全社が下回っている。 |
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