14年度の海外修学旅行実施校は微増 |
|
全国修学旅行研究協会(全修協、岩瀬正司理事長)はこのほど、2014年度「全国公私立高等学校海外修学旅行・海外研修(修学旅行外)実施状況調査報告」を公表した。同年度に海外修学旅行を実施した高等学校は813校で、前年度比3校増と微増だった。参加生徒数も13万7646校と、前年度から3639人増加。ただ、旅行件数は1036件と、同8件減少した。旅行先は台湾の伸びが加速しており、参加生徒数が3万人に近づいた。ただ、韓国は大幅に減少した。
公立、私立別に見ると、公立は実施校が345件で、同5件増加。参加生徒数は5万4911人で、同1659人増加。旅行件数は367件で、同6件増加。校数、人数、件数の全てが増加した。実施率は9.4%で、前年度(9.3%)から0.1ポイント上昇した。
私立は実施校が468校で、同2校減少。参加生徒数は8万2735人で、同1980人増加。旅行件数は669件で、同14件減少。生徒数は増加したが、校数、件数は減少した。実施率は35.0%で、前年度(35.2%)から0.2ポイント低下した。
旅行先(延べ数)を見ると、34カ国・地域に訪問。実施校が最も多い方面は東南アジアで、311校が訪問。以下、北アメリカ(288校)、台湾(182校)、ヨーロッパ(146校)、オセアニア(143校)、韓国(62校)、中国(20校)の順。
前年度との比較では、台湾が実施校で44校増、参加人数が7580人増(2万8314人)と、高い伸びを示している。台湾は前年度、初めて2万人を超えたが(2万734人)、2014年度は3万人に近づく結果となった。
このほか、北アメリカが校数で8校増、人数で3193人増(4万2375人)、オセアニアが校数で2校増、人数で3355人増(2万762人)と、数字を伸ばしている。
ただ、韓国は校数が50校減、人数が6893人減(5744人)と、大きく数字を落とした。フェリー転覆事故などが影響したと見られる。
出発地別では、北海道(2校増の39校)、関東(11校増の311校)、中国四国(10校増の149校)、九州(2校増の154校)で増加。ほかは減少した。
旅行費用の平均は、シンガポールが公立で14万9947円、私立で17万4141円。アメリカ本土が公立で20万1668円、私立で32万417円。台湾が公立で10万4887円、私立で13万6011円。イギリスが公立で22万8千円、私立で32万9591円。
このほか高等学校の海外研修(修学旅行外の3カ月未満の語学研修、ホームステイ、実習、姉妹校交流など)は、実施校数が1199校、参加生徒数が3万8002人、旅行件数が1776件。
このうち公立は612校、1万4396人、776件。私立は587校、2万3606人、1千件だった。
|
|
環境省、温泉地保護利用推進室を設置 |
環境省は4日、温泉関連施策を総合的に推進するため、「温泉地保護利用推進室」を設置した。自然環境局の自然環境整備担当参事官の下に設ける。
同室は、(1)新たな温泉地支援政策の方向付け(2)温泉地に関連する既存施策の活用・拡充(3)人材育成(4)国際展開・情報発信—などを行う。
(2)については、国民保養温泉地の支援強化(新規指定、利用者ニーズにあった温泉地の紹介など)や自然公園内における施設整備の充実(ユニバーサルデザインの導入強化によるインバウンド対応)、温泉地におけるエコツーリズム、ジオツーリズムの推進などに取り組む。
また、(4)では温泉地へインバウンドを誘導するため、国際的な発信力の強化に努め、地域活性化を目指す。 |
|