田川JATA会長、民泊問題で苦言 |
日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長は7日、東京・霞が関のJATA本部で年頭会見。民泊の問題にも触れ、地方での民泊は「旅館などがたくさん余っているのだから、何の意味もない」とばっさり言い切った。
田川会長は、民泊の提供者は天変地異に備え名前など宿泊者の管理をしてほしいと旅行会社が民泊を取り扱えるための条件整備を求め、民泊に理解を示した一方で、地方では旅館・ホテルなどに空き部屋があることから反対を主張。「民泊と地方創生をつなげているのは民泊を推進したい人たちのエゴイスティックな考えだ」と断言した。
また、国内旅行市場については「東北の問題が最大のテーマだ。東北の復興なくして日本の再生なし。今年で6年目に入るが、いよいよツーリズム業界の出番が来た」と、ツーリズムによる東北応援運動を引き続き実施していく方針を示した。
地方創生に関して「旅行業界への期待は大きい」とも述べ、「それには何と言っても宿泊旅行の増大だ。連泊をする、少し滞在を長くする仕組みもしっかりと作っていく必要がある」と強調した。 |
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はとバス、一足早く成人式 |
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はとバスは8日、都内で同社バスガイドの成人式を行った。祝日の「成人の日」の前に行われる同社の恒例行事で、対象者22人が出席した。日の出桟橋(港区)では、サプライズとして熊本県ご当地キャラクター「くまモン」がお祝いに駆け付け、バスガイドらを祝福した。
同社では成人の日が業務多忙で、バスガイドは当日が勤務日となり出身地の式典に出席できないため、1962年から会社主催の成人式を毎年行っている。今年の対象者は、2014年3月に高校卒業・入社したバスガイドで、出身地は東北から九州までの17都県。
参加者は8日早朝、同社(大田区)に集合して着付けと写真撮影を行った後、バスで明治神宮(渋谷区)に移動。参拝や絵馬記入などを行い、業務精励を誓った。
その後、日の出桟橋から同社関連会社が運航するクルーズ船「シンフォニー」に乗船し、船内で開かれた式典に臨んだ。
シンフォニーでは3月、熊本の食材を使った料理を提供する「熊本フェア」が開かれることから、くまモンが成人バスガイドの祝福とフェアPRのために駆け付けた。 |
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主要旅行業12社11月実績 |
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鉄道旅客協会が4日に発表した主要旅行業12社の11月の旅行取扱額は、前年同月比2.1%増の3111億7795万円だった。
内訳は国内旅行が3.7%増の2143億7777万円、海外旅行が6.2%減の809億5987万円、外国人旅行が40.0%増の142億5344万円だった。
取扱い額が前年同月を上回ったのは5社。国内旅行はジェイティービー、日本旅行、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、京王旅行、日通旅行、阪急交通社の7社で、海外旅行は2社、外国人旅行は9社となっている。
4月からの累計を見ると、総取扱額は前年同期比1.2%増の2兆3974億3623万円に。前年同期を上回ったのは6社だった。
分野別では国内旅行が6.3%増の1兆5941億8721万円、海外旅行が12.0%減の6942億1147万円、外国人旅行が40.1%増の963億2405万円となった。
国内旅行で前年同期を上回ったのはジェイティービー、日本旅行、KNT—CTホールディングス、東武トップツアーズ、名鉄観光サービス、京王観光、農協観光、西鉄旅行、日通旅行、ジェイアール東海ツアーズの10社。外国人旅行は11社、海外旅行は全社が下回っている。 |
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