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地域観光 ■第2832号《2016年2月13日(土)発行》    
 

福島県、アフターDCを4月から開催
内堀知事らが出席したアフターDCの記者会見

 昨年の「福が満開、福のしま。」デスティネーションキャンペーン(ふくしまDC)を踏まえた観光キャンペーンがアフターDCとして4月1日〜6月30日に開催される。

 福島県観光復興委員会とJR東日本は4日、福島市内で記者会見を行い、事業内容などを発表した。福島県の内堀雅雄知事のほか、JR東日本から向山路一・執行役員水戸支社長、百々潤司・仙台支社営業部長が出席した。

 内堀知事は「県内の関係者が約2800の観光素材をブラッシュアップし、お客さまを迎えてきた。アフターDCはこの集大成。DCの成果を定着させ、インバウンドや教育旅行への対策、DMO(観光地域マネジメント・マーケティング組織)の形成など、さまざまな課題に生かし、さらなる発展を目指していく」と強調した。

 アフターDCには、ふくしまDCのメーンテーマの「花」「食」「温泉」を引き継ぐ。新規特別企画は28件で、昨年のDCの36件を上回る計55件の特別企画を実施する。

 具体的な事業では、(1)県内約50の酒蔵をスタンプラリーで巡る新規商品を造成(2)県内60以上の旅館が取り組む小原庄助のんびりプラン「朝寝、夜酒、朝湯+朝スペシャル」を展開(3)3月7、8日に北海道新幹線の開業に向け、札幌と函館でキャラバンを実施—など。



さっぽろ雪まつり、雪像に北海道新幹線
雪像に映像を投影して北海道新幹線の開業をアピール

 第67回「さっぽろ雪まつり」が5〜11日、札幌市の大通公園などを会場に開催された。大通公園には、3月26日に開業する北海道新幹線の巨大な氷雪像が登場。市民の広場にも、市民が新幹線をモチーフにして造った雪像が多く展示された。

 大通公園の2丁目会場には、約140キロの大きな氷のブロック250個を積み上げ、北海道新幹線のH5系の車両、函館の赤レンガ倉庫群、青森、弘前の観光名所を彫り込んだ大氷像が造られた。

 5日夜には、工藤寿樹函館市長と青森県内の3市長が参加した点灯式が行われ、新幹線でつながる青函エリアの観光などをPRした。

 8丁目会場にも、H5系の新幹線が五稜郭やニセコ連山の前を疾走する大雪像が登場。大雪像は高さ約10メートル、幅約20メートル、奥行き約17メートルで約1300トンの雪を使って造られた。

 ステージでもさまざまなイベントで北海道新幹線の開業をアピールし、夕方からは新幹線の雪像にカラーリングを施すプロジェクションマッピングも行われた。

 さっぽろ雪まつりは、北海道の冬を代表するイベントとして国内外に知られ、毎年、230万人を超す観光客や市民が見物に訪れる。



広島市佐伯区、クルーズおもてなし隊を結成
書道パフォーマンスで歓迎

 広島市佐伯区はこのほど、五日市埠頭に寄港する大型クルーズ客船の乗客に対するおもてなしの取り組みを強化するため「佐伯区おもてなし隊」を結成した。寄港に合わせて天然温泉や酒蔵見学などが気軽に楽しめる商店街循環バスの特別運行や、港での伝統文化の披露、特産物の販売などを行い、訪日客を歓迎する。

 広島県は2014年にクルーズ客船の誘致や入港から出港までを通じたおもてなしの充実に向けて、「広島港客船誘致・おもてなし委員会」を設置。その結果、15年度は五日市埠頭に昨年度の3倍の16回、県全体では前年比1.5倍の46回が寄港する見込みとなっている。

 15年度から世界最大級の客船の受け入れが可能になった五日市埠頭には、昨年世界第2位の大きさを誇る客船クァンタム・オブ・ザ・シーズ号が寄港。また、昨年10月に高級客船セレブレティ・ミレニアム号が寄港した際には、五日市高校書道部による書道パフォーマンスや五日市吹奏楽団による演奏、神楽を上演し好評を得た。

 今年は3月24日にクイーン・エリザベス号が寄港するのに合わせて佐伯区おもてなし隊を民間企業、地域団体、学校などで結成。乗客のほか周辺地域から見学に来る人たちに対し、再び佐伯区を訪れてもらえるようおもてなしの心で出迎えを行う。

 佐伯区では今後もおもてなし隊の活動を継続し、クルーズ船の誘致につなげていく。





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