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旅館・ホテル ■第2835号《2016年3月5日(土)発行》    
 

新潟旅組、日本一の朝ごはんPR
「おいしい朝ごはんを味わって」と野澤理事長

 新潟県旅館ホテル組合(野澤幸司理事長)は2月25日、東京都内で「にいがた朝ごはんプロジェクト成果発表会」を開いた。組合青年部を中心に2011年から進める同プロジェクトについて、内容を紹介。「コシヒカリなど、地元で採れた食材を使ったおいしい朝ごはんを実際に来て、味わってもらいたい」と呼び掛けた。

 プロジェクトは、新潟県内産コシヒカリと、魚介類、野菜など県内産食材を使った各地域共通のメニューを旅館の朝食で提供するもの。2011年秋に県内13温泉地でスタート。現在は20地域、116軒の宿が参画している。

 一連の取り組みは2014年に観光庁長官表彰を受賞。「にいがた地酒の宿」「旅館街スイーツめぐり」とともに、県組合の3大プロジェクトに位置付けられている。

 野澤理事長は「中越地震で観光客が激減した。県観光を立て直すため、コメ、酒、肴の魅力を多くの人に伝えようという取り組みの中で派生したのがこのプロジェクトだ。長官賞を受賞し、われわれは『日本一の朝ごはん』という誇れるものを得た。その素晴らしさを多くの皆さまに実感してもらいたい」とアピール。

 事業を推進する松之山温泉「ひなの宿ちとせ」の柳一成氏は「事業は地域の農家と手を組み、共に元気になろう、という思いを込めている。ここでしか味わえない料理を味わうことで『地域の物語』を感じてほしい」と述べた。

 雑誌「自遊人」を発行し、自らも新潟県に移住したクリエイティブ・ディレクターの岩佐十良氏は「新潟は水がよく、寒暖差があるためよいコメが育つ。冬は雪に覆われるため、多くの発酵食が作られた。伝統野菜も数多くあるが、ほとんどが自家消費され、地元に行かないと食べられない食材もある。これだけの資源がある新潟はまさに宝の山だ」と、その魅力を述べた。



宮古市の浄土ヶ浜パークホテル、17日に改装オープン
ダイニングレストラン「最東端」の改装後イメージ

 大規模な改修を行っていた浄土ケ浜パークホテル(岩手県宮古市)は3月17日にリニューアルオープンする。宮古の海を臨む風呂を備えたビューバスルームを新設するなど全客室を改装するほか、客前で料理するオープンキッチンを備えたダイニングレストランなどを開設する。

 現在の建物は建築後24年が経過。2012年に実施したロビーや宴会場などの改修に続くリニューアルで投資額は約10億円。1月26日〜3月16日を休館にして工事を進めていた。

 客室74室すべてを改装。標準客室の和室のほかに、ビューバスルーム2室、和室ベッドルーム2室、洋室6室などが「和モダン」などをコンセプトに新しくなる。

 ダイニングレストランは、オープンキッチンを新設し、三陸の海の幸などを使った料理を出来立てで提供。従来から好評だったビュッフェの魅力を高める。席数も最大150席となり、壁の一部を撤去して太平洋の眺望がさらに広がる。

 エステ・マッサージルーム、バー、カラオケルームなども新設し、館内での滞在をよりくつろげるものにする。また、地域の文化や歴史などに触れられるライブラリーエリアも設置する。

 館内には、シアター形式で最大500席が準備できるコンベンションホール、各種宴会場、結婚式場などがあり、地域内外の会合、宴会などにも多く利用されている。地域の人々に親しまれ、信頼されるホテルだ。

 同ホテルの関敦彦副社長兼総支配人は「今のホテルで営業を始めて四半世紀、震災から5年の節目での改装。これからの四半世紀もお客さまをしっかりとおもてなしできるように『本物の観光ホテル』にふさわしい高品質なサービスを追求していきたい」と話している。





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