JR西日本など、関西統一交通パスを発売 |
JR西日本など関西の鉄道9社局と関西エアポート、関西経済連合会は4日、訪日外国人旅行者向け関西統一交通パス「KANSAI ONE PASS」を8日から試験販売すると発表した。
「KANSAI ONE PASS」は、JR西日本の「ICOCA」をベースとしたチャージ式交通ICカード。「ICOCA」利用可能エリアの鉄道・バスをカード1枚で利用することができる。
さらに、関西国際空港内41店舗を含む150カ所(3月24日現在)のショッピング施設や観光スポットで利用できる優待特典を付与している。
価格は3千円(デポジット500円+利用額2500円)。チャージ上限は2万円。3万枚を各社局主要駅など19カ所で販売する。購入には日本政府発行以外のパスポート提示が必要。
販売時に鉄道路線マップ付き利用ガイドを付ける。また、英語と中国語簡体字、同繁体字、韓国語表示による専用サイトで、優待特典情報や観光情報を提供する。
カードは外国人の興味をひくため、手塚治虫氏の作品「鉄腕アトム」のイラストを使っている。 |
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静岡県旅組、外客対応のツール作成 |
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指差し会話シート(左側)とマニュアル |
静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合はこのほど、外国人宿泊客に対応するためのツールを作成した。4カ国語で表記した指差し会話シートと、ムスリム(イスラム教徒)の宿泊客へのもてなしマニュアルの二つ。既に組合員旅館・ホテルに配布し、好評という。
指差し会話シートはA3サイズ。チェックイン・アウト、食事、外出、トラブル、マナーなど、館内のシーンごとに想定される会話や単語を英、中(簡体字、繁体字)、韓、タイの4カ国語で、イラストとともに表記している。
「フロントや料飲、売店などの現場に置いて、スマートな対応と温かいおもてなしができる」と同組合。
ムスリムへのマニュアルはA4判30ページ。「安全、安心な受け入れに向けて」と題して、「豚肉、豚由来成分はタブー」「アルコールには配慮が必要」「右手を優先」「お祈りの習慣を尊重」「ムスリムにも個人差がある」というもてなしの5カ条を紹介。言葉・接客、食材・調理器具、礼拝、入浴などのテーマごとに従業員が取り組むべき事項を掲載している。
組合では「以前作成したパンフレット『日本のお風呂の入り方』と併せて活用促進したい」と話している。 |
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