農旅連、来年1月にハワイで創立50周年式典開催 |
|
創立50周年の式典をハワイで開催することを決めた(壇上は伊藤会長) |
農協観光協定旅館ホテル連盟(伊藤善男会長=十八楼、約1500会員)は6月30日、東京都江東区のホテルイースト21東京で2016年度通常総会を開いた。今年度創立50周年を迎えることから、来年1月にハワイで記念式典を開催することなどを決めた。
冒頭あいさつした伊藤会長は「今年、創立50周年の節目を迎える。記念式典を農協観光協力みのり会の35周年記念と併せてやりたい。絶大な協力をお願いしたい」と呼びかけた。また、農協観光が進める新たな中期経営計画「NTOUR WAYⅡ」への全面的な支援を約束した。
来賓あいさつした農協観光の藤本隆明社長は15年度の営業実績について、「計画には多少届かなかったが、国内旅行は前年度比101.7%、訪日は同148.6%と伸長した」と評価。
16年度から始まる新中計では、高齢化社会を背景に「介護付きツアー」の取り組みの本格化、地域活性化に貢献する新たな事業領域の確立、九州観光の復旧・復興支援——などに力を入れると強調した。
16年度事業のうち、創立50周年記念事業は1月20日、オアフ島のシェラトンワイキキホテルで行う。このため、900万円の基金を取り崩す。また、熊本地震で被災した会員施設支援のため、100万円を取り崩すことも決めた。
このほか、宿泊券増売対策では団体旅行誘客企画キャンペーンへの協賛、「笑顔でおもてなし」ポスターの作成などに取り組む。
|
|
全旅連シルバースター部会、ガイドブック改訂版発行へ |
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)のシルバースター部会(多田計介部会長=石川県・ゆけむりの宿美湾荘)は6月29日、東京の砂防会館で総代会を開いた。2016年度事業計画では、シルバースター登録施設の拡大を最重点課題とし、施設数の早期の800軒台回復を目指す。登録施設を紹介するガイドブックの改訂版も発行する。
同部会は、高齢者など誰もが安心して利用できるハードとソフトを備えた宿の登録制度「シルバースター登録制度」の推進組織。一定の要件を備え、登録申請をした施設を審査により登録している。
現在の登録施設数は799軒。ピーク時に1千軒を超えたが、施設の廃業などで漸減傾向にある。
多田部会長は「われわれの社会的使命は大きい。皆さまとともに難局を突破して、明るい未来を切り開きたい。次の登録審査会が8月に行われる予定だ。その時までに、各都道府県から最低1軒の宿をご推薦いただきたい」と、集まった47都道府県の登録施設代表に訴えた。
今年度は登録施設を紹介するガイドブックの改訂版も発行する。昨年は2014年に作成したガイドブックのダイジェスト版を発行。フリーペーパーとして配布した。今年度はその改訂版として登録施設の一覧に加え、旅行者が興味を持つ各地の食をテーマにした読み物を掲載する予定だ。
事業はこのほか、楽天トラベルが開設するシルバースター登録施設のページ「人に優しい宿」を通じた集客、敬老の日に合わせたPRキャンペーン、温浴関係の展示会「スパ&ウェルネスジャパン」(9月12〜14日、東京ビッグサイト)への出展など。
全旅連の北原茂樹会長は「長寿社会を迎え、高齢者に優しいシルバースターの宿に注目が集まっている。1軒でも多く登録してもらうよう、本部としても宣伝に力を入れていきたい」と述べた。
来賓から、厚生労働省生活衛生課の城間勇治課長補佐があいさつ。議事終了後に研修会として、前国土交通省関東運輸局長の濱勝俊氏が「広域観光と地域創生」をテーマに講演した。 |
|