洞爺湖温泉が開湯100年、記念式典開く |
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切手のフレームを模した記念モニュメントを設置した |
北海道・洞爺湖温泉で開湯100年を祝う感謝祭が7月24日、湖畔の特設会場で開催され、記念セレモニーやモニュメントの除幕などが行われた。洞爺湖町や町観光協会、商工会などでつくる100年記念事業委員会の主催。参加した関係者や観光客は、洞爺湖の美しい風景を満喫しながら節目を祝った。
洞爺湖温泉は、1917(大正6)年に最初の温泉宿が開業して以来、湖に面した風光明媚な温泉地として、多くの旅館・ホテルが建てられて発展。年間70万人に上る宿泊客が訪れる。2008年にはG8サミットの開催地となり、09年には昭和新山を含む一帯が世界ジオパークに認定されている。
記念セレモニーでは、同事業委員会委員長の真屋敏春洞爺湖町長が、火山の恵みを受け、火山と共生しながら発展してきた洞爺湖温泉の歴史を振り返り、「100年を契機に官民一体となって、一層の発展と観光振興に取り組んでいきたい」と決意を述べた。
来賓の高橋はるみ北海道知事、姉妹都市の神奈川県箱根町から駆けつけた山口昇士町長らから、過去の噴火からの復興や地域を挙げたまちづくりの取り組みを称える祝辞が寄せられた。
記念セレモニーに続き、関係者一同で湖畔に設置した記念モニュメントを除幕。
モニュメントは、白く塗装したステンレス製の縦3メートル、横4メートルの切手のフレームを模したもので、美しい湖面や中島、遠くの蝦夷富士が1枚の絵となって納まる。観光客の撮影スポットとなり、切手のように世界に広く発信されることを願って設置された。
23、24の両日には、洞爺湖のロングラン花火大会に100年記念の大玉を打ち上げる光のショー、特設ステージでの音楽ライブなどさまざまなイベントも行われた。
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三陸観光の復興へ、岩手県沿岸地域が商談会 |
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岩手県沿岸地域への誘客を目指す三陸復興観光商談会が7月21日、東京都渋谷区のレストランで開かれた=写真。陸中海岸魚彩王国実行委員会(澤田克司会長)を構成する宿泊事業者や交通事業者、三陸復興国立公園協会に加盟する自治体が、旅行会社や旅行メディア12社に観光資源などをアピールした。
主催は、岩手県沿岸広域振興局、三陸復興国立公園協会、陸中海岸魚彩王国実行委員会。
参加事業者は、ホテル羅賀荘、グリーンピア三陸みやこ、休暇村陸中宮古、宮古ホテル沢田屋、浄土ケ浜パークホテル、三陸花ホテルはまぎく、三陸鉄道、岩手県北自動車、釜石大観音、木村商店、浄土ケ浜レストハウスなど。参加自治体は久慈市、田野畑村、岩泉町、宮古市、釜石市。
県沿岸広域振興局の小向正悟局長は「復興の工事関係者の宿泊などもこれから少なくなっていくので、観光にしっかり取り組む必要がある。沿岸地域にとって観光は重要な産業。商談の成果に期待したい」とあいさつした。
事業者や自治体が旅行会社などと個別に商談を展開したほか、釜石市が試合会場となる2019年のラグビーワールドカップをPR。釜石市には、全国の試合会場のうち唯一の新設競技場「釜石鵜住居復興スタジアム」(仮称)が整備される。大会期間中には観客の周遊観光などが期待される。
東日本大震災の発生から5年。魚彩王国実行委員会の澤田会長は「沿岸地域のこれからの復興に向けては観光のさらなる活性化が必要。誘客や商品造成などに旅行会社の皆さまの力を貸してほしい」と訴えた。
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